
東南アジアで経済成長がめざましく、IT領域も拡大の一途をたどるマレーシア。英語力の高い人材が多いことや、政府のデジタル推進政策も相まって、オフショア開発の新興拠点として注目を集めています。首都クアラルンプールをはじめ、ペナンやジョホールバルなどIT人材が集まるエリアが広がりをみせ、グローバル企業が新たな開発リソースを探す選択肢となっています。
本記事では、マレーシアのオフショア開発におけるメリット・デメリット、費用の相場から成功のポイントまでを解説し、具体的な開発会社の選定方法を紹介します。最後には他の東南アジア諸国や中国などとの比較もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
マレーシアでのオフショア開発が注目される背景と市場動向

マレーシア政府のIT政策と経済状況
マレーシア政府は「MyDIGITAL」戦略や「MSC(Multimedia Super Corridor)マレーシア」などの施策を通じて、IT分野を国家の成長エンジンとして位置付け、外資誘致を積極的に進めています。GDP成長率も安定的に推移し、東南アジアの主要拠点として国際企業から注目度が高まっています。
スマートフォンの普及やEC市場の拡大が進む一方、フィンテックやデジタルサービスへの投資も活発で、ユニコーン企業が誕生するなどASEANのITハブとして存在感を増しています
マレーシア国内の主要IT都市(クアラルンプール・ペナン・ジョホールバル)との比較
- クアラルンプール: 政治・経済の中心地。外資系企業の拠点が多く、英語が浸透したエンジニアが豊富。
- ペナン: 「シリコンバレー・オブ・マレーシア」と呼ばれ、製造業・ハイテク産業が集積。多国籍企業が進出しやすい環境。
- ジョホールバル: シンガポールとの国境近くに位置し、交通アクセスが良好。最近はスタートアップやIT企業の進出が増加中。
マレーシアは地域によって得意分野や人材の特徴が異なるため、英語力、コスト、開発分野などを考慮して拠点を選択することが重要です。
マレーシア人エンジニアの特徴と教育水準
マレーシアは多民族国家であるため、教育やビジネスシーンで英語を公用語のように使用する人材が多いことが特徴です。大学や専門学校でもIT関連の学科が充実しており、プログラミングやデータサイエンス、AIなどを専攻したエンジニアが増えています。
一方、日本語人材はまだ十分には確保できていないケースが多く、プロジェクトによっては英語をベースにしたコミュニケーション体制が必須となります。
マレーシアのオフショア開発のメリット

コスト優位性と柔軟な人材確保
マレーシアはシンガポールなどの近隣先進国と比較すると、人件費が抑えられる傾向にあります。クアラルンプール以外の地域は生活コストも低めで、優秀なエンジニアを比較的安価に確保できるのが強みです。若手エンジニアが豊富なため、チーム拡大やプロジェクトスケールの調整もしやすいといえます。
英語コミュニケーションが比較的容易
国民の多くが英語を流暢に扱うマレーシアでは、日系企業でも英語ベースのやり取りが標準化しやすい環境が整っています。学校教育でも英語が重視されており、外資系企業での実務経験を積んだエンジニアが多い点もメリットです。
急成長するスタートアップ環境と先端技術開発
マレーシアのスタートアップはフィンテック、EC、ヘルスケア、IoTなど幅広い分野で注目を集めています。シンガポールへのアクセスの良さも相まって、海外投資家やグローバル企業との協業が盛んであり、クラウドやAIなど先端分野の実績を持つ企業も少なくありません。
文化的な親和性と多民族性
マレーシアは多民族・多文化社会ゆえ、異なる文化や言語を理解し合う素地があります。一般的に温和で協調性を重視するエンジニアが多く、チームに溶け込みやすいといわれています。
マレーシアを最有力候補として検討しにくい2つの理由

都市部の人材競争激化と給与上昇
クアラルンプールなどの大都市圏では、外資系IT企業やスタートアップの進出が相次ぎ、優秀な人材の獲得競争が激化してきました。そのため、エンジニアの給与水準が上がりやすく、コストメリットが徐々に薄れる可能性もあります。
インフラ・通信環境の格差
都市部は通信網が整備されているものの、地域によっては回線速度や安定性にばらつきがあります。プロジェクトを円滑に進めるには、電力供給やネットワーク品質などの事前確認が欠かせません。
最も選ばれている国は?
現在はベトナムに注目が高まっています。 理由としては新日国であり、日本語が話せる若者が多く、エンジニアも豊富なため多くの日本企業がベトナムのオフショア開発を利用しています。 日本だけでなくヨーロッパでも多く活用されています。
マレーシアのオフショア開発にかかるコスト・人件費の相場

※以下の金額はあくまで目安です。実際の金額はエンジニアのスキル・経験や為替相場によって異なる場合があります。
エンジニア職種別(プログラマ・デザイナー・PM)の単価目安
職種 | 月額単価目安(日本円) | スキルレベル例 |
---|---|---|
プログラマ | 約8万円~約20万円 | Java, PHP, JavaScript, モバイルアプリ(iOS/Android)など |
デザイナー | 約6万円~約15万円 | UI/UX、ウェブデザイン、グラフィック |
PM / ブリッジSE | 約10万円~約25万円 | 英語での要件定義、マネジメント、クライアント対応 |
他の主要都市・国とのコスト比較
- ベトナム: 人件費は低めで英語・日本語対応に企業差あり。ITエンジニア数が増加。
- タイ: マレーシアよりやや生活コストが高いが、観光やビジネスインフラが整備。
- 中国: 上海や深センなどは開発実績豊富だが、都市部ではエンジニア給与が高止まり傾向。
コミュニケーション・マネジメント費用を考慮する
- ブリッジSEまたは英語・マレー語対応コーディネーター
- 現地出張費(フライト、宿泊費、ビザなど)
- 翻訳・多言語ドキュメント作成コスト
- 通信インフラやプロジェクト管理ツールの導入費
こうした費用を含めて総合的な費用対効果を判断するのが鍵となります。
マレーシアのオフショア開発を成功させるポイント

ブリッジSE・PM体制の確立
日本語と英語の両方を扱えるPMやブリッジSEが存在すると、要件定義や仕様確認がスムーズに行えます。マレーシア側との英語コミュニケーションと、日本側向けの日本語ドキュメント化を両立することで、認識の齟齬が発生しにくくなります。
オンラインツールによる進捗管理
- Slack / Microsoft Teams / Zoom: ビジネスチャットやオンライン会議でのやり取り
- Jira / Trello / Redmine: タスク管理・不具合トラッキング
- Google Docs / Confluence: ドキュメント共有とレビュー
マレーシアと日本の時差は1~2時間程度と比較的小さいため、リアルタイムの意思疎通が可能です。ただし、インフラ障害を念頭に入れ、予備の通信手段を確保しておきましょう。
多言語の仕様書作成・レビュー
英語が得意なエンジニアが多いとはいえ、細かな日本語仕様を正確に伝えるためには翻訳や用語集の整備が役立ちます。プロジェクトの初期段階で英語版の仕様書を作成し、定期的にレビューして品質を担保しましょう。
定期訪問・現地面談で信頼関係の構築
クアラルンプールへの直行便は日本からも運航されており、アクセスは比較的容易です。定期的に現地へ赴き、直接ミーティングやワークショップを行うことで、エンジニアとPMとの相互理解が深まり、プロジェクトを安定的に進められます。
マレーシア vs. 他のオフショア拠点:開発比較

比較項目 | マレーシア | ベトナム | 中国(上海など) |
---|---|---|---|
人件費 | 都市部は上昇傾向だが依然リーズナブル | 低コストだが需要急増中 | 都市部は給与水準が高騰しやすい |
エンジニア層 | 英語力が高く、技術水準も多分野に対応可能 | 若年層が豊富、企業によりばらつき | AIや先端技術に強み |
政治・経済情勢 | 外資誘致に積極的、通信インフラは地域差あり | 安定化進行中、企業進出加速 | 経済規模大、政策変動に留意 |
強み | 英語対応が容易、多民族による柔軟性 | コスト競争力と市場拡大 | 大規模開発や先端分野に強い |
弱み | 大都市部で人材争奪戦が進行、地方はインフラ格差 | コミュニケーション品質に差 | 人件費高騰、文化・言語ギャップ |
マレーシアは特に英語対応のしやすさと外資誘致政策によって、比較的安定した開発環境が整っている点が魅力です。一方で都市間格差や、近年の人件費上昇を踏まえた選定が必要となります。
マレーシアで実績のあるオフショア開発企業を3社紹介
Silverlake Group

- マレーシアを中心に東南アジア全域へ事業拡大
ASEAN圏での銀行・保険・フィンテック領域に特化し、大手金融機関向けシステムの導入実績が多数。 - 先端技術活用(AI・クラウド・モバイルバンキングなど)の豊富な経験
コアバンキングからデジタル決済、データアナリティクスまで、幅広い分野をカバー。 - グローバルネットワークを活かした大規模プロジェクト対応が可能
東南アジア全域、さらには中東・欧州の金融機関への導入経験を持ち、国際案件も多数実績あり。 - 日本語対応ブリッジSE在籍&日本式品質管理手法も導入
要件定義や品質管理を日本基準で行い、コミュニケーションロスを最小限に抑える体制を構築。
Silverlake Groupは、金融機関や保険会社向けの基幹システム開発で長年の実績を築き上げてきました。デジタルバンキングやフィンテックソリューションなど、最新のテクノロジー領域にも積極的に取り組んでおり、高度なセキュリティ要件やパフォーマンス要件にも柔軟に対応します。マレーシア拠点のエンジニアが中心となり、コストを抑えつつ質の高い開発を行うことが可能です。また、日本企業向けには、ブリッジSEやプロジェクトマネージャーを介した円滑なコミュニケーション体制を整え、要件定義から設計・開発・テストまでスムーズに進行できる点が強みです。
対応範囲
- 金融機関向け業務システム開発
コアバンキングシステム、決済プラットフォーム、リスク管理システム、保険契約管理など - Webサービス / モバイルアプリ開発
モバイルバンキングアプリ、保険契約アプリ、フィンテック向けアプリ (iOS/Android) - AI / データ解析
不正取引検知、顧客セグメンテーション、レコメンデーションエンジンなど - クラウドインフラ構築
AWS、Azure、Google Cloudを活用したスケーラブルなインフラ設計・運用 - システム保守・運用
24時間監視体制、オンサイト保守、セキュリティパッチ管理、運用設計
対応言語
Java、.NET (C#)、Python、C/C++、Ruby、Node.js、Go など
フロントエンド技術は React / Vue / Angular を中心に対応可能
開発形態
- ラボ型開発
長期プロジェクトや大規模システム開発向けに専属チームを編成。必要に応じてメンバーを柔軟に追加し、開発リソースを最適化。 - 受託開発
要件定義からテスト・納品までを一括請負し、プロジェクトに合わせた最適な技術スタックを提案。 - アジャイル / ウォーターフォール
スプリント開発や厳格な工程管理など、案件の性質やクライアントの希望に応じて開発手法を選択。 - ハイブリッド開発
日本側PMチームとマレーシア拠点エンジニアとの混合体制で、現地のコストメリットと日本品質を両立。
実績紹介①:大手銀行向けデジタルバンキングプラットフォーム構築
- 使用技術:Java、Spring Framework、React、Oracle Database
- プロジェクト概要
従来のコアバンキングシステムと連携しながら、新規デジタルチャネル(Web・モバイル)を構築。口座開設やローン申請など、オンライン上でほぼすべての手続きを完結できるプラットフォームを実装。 - ポイント:
- 金融機関特有の厳格なセキュリティ要件とレギュレーションに準拠
- マレーシアと日本のブリッジSEが連携し、要件定義の段階で日本クライアントと詳細をすり合わせ
- フェーズごとのリリースとユーザーテストを行い、アジャイル的に機能拡張やUI/UXを改善
実績紹介②:保険会社向け claims management システム開発
- プロジェクト期間:約1年
- 開発言語:.NET (C#)、Vue.js、SQL Server
- 概要
保険の請求処理(claims)をオンライン化し、ペーパーレスで効率的に管理するシステムを構築。顧客情報・契約データとの紐づけや進捗管理、電子証跡の保存などを一元化。 - ポイント:
- 各種保険商品の異なる計上ロジックに対応した柔軟な設計
- 日本語対応のブリッジSEが頻繁にミーティングを実施し、要望の変更や追加要件を素早く反映
- リリース後も保守・運用を担当し、法規制や商品内容の変更にも継続的に対応
料金プラン
Silverlake Groupでは、プロジェクトの内容や期間、必要な技術レベルに応じて柔軟に料金を設定しています。
- ラボ型開発:月額制を採用し、エンジニアのアサイン数やスキルセットに応じてコストを最適化。開発進行に合わせてメンバー構成の調整が可能。
- 受託開発:要件定義後に一括見積もりを実施し、必要な開発工数とスケジュールを提示。途中で追加要件が発生した場合も、アジャイル的に対応可能。
具体的な料金は、開発規模・期間・要件の複雑さによって大きく変動しますので、詳細はお問い合わせください。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.silverlakeaxis.com/ |
開発拠点 | マレーシア(クアラルンプールなど主要都市)、 シンガポール、インドネシア、タイ、その他ASEAN各国 |
設立年 | 1989年 |
従業員数 | グループ全体で約5,000名(2023年時点) |
マレーシア拠点を中心としたSilverlake Groupのチームは、コスト競争力と高い英語力に加え、金融業界に特化した豊富な知見を兼ね備えています。大規模な基幹システムの刷新や先端技術を駆使した新規サービス開発など、幅広いニーズに対応可能です。日本企業向けのサポート体制も整っているため、オフショア開発のパートナーとして安心して相談できるでしょう。
Strateq

- マレーシアを拠点にアジアを中心としたグローバル展開を展開
- 先端技術(AI・クラウド・IoT・ビッグデータなど)の活用実績が豊富
- 東南アジア全域での大規模プロジェクト対応が可能
- 日本語対応を行うブリッジSEが在籍し、日本企業向けのプロセス管理手法も実践
Strateq(ストラテック)は、マレーシア・クアラルンプールを本拠点とし、アジア各国を中心に事業を展開するITソリューション企業です。AIやIoT、ビッグデータなどの先端技術を活用したプロジェクトに数多く取り組んでおり、マレーシア拠点の優秀なエンジニアを積極採用することで、安定した開発リソースを確保。日本語対応のブリッジSEやプロジェクトマネージャーが在籍しているため、要件定義や仕様調整などコミュニケーションが難しい部分もスムーズに進めることができます。日本企業との取引実績も多く、品質管理やドキュメント作成においても日本流の手法を導入しているのが特徴です。
対応範囲
- 業務システム開発(基幹システム・ERP・CRM・SCMなど)
- Webサービス / モバイルアプリ開発(iOS / Android / PWAなど)
- AI / データ解析(機械学習モデル構築、画像認識、自然言語処理)
- クラウドインフラ構築(AWS、Azure、Google Cloudなど)
- IoTソリューション(スマートファクトリー、各種センサー連携、予兆保全など)
- システム保守・運用(24時間監視、オンサイト保守、運用設計、ITヘルプデスクなど)
対応言語
- サーバーサイド: Java、PHP、.NET(C#)、Python、Node.js、Ruby、Go など
- モバイル: Kotlin、Swift、Objective-C など
- フロントエンド: React、Vue、Angular など
開発形態
- ラボ型開発: 長期プロジェクト向けに専属チームを編成し、柔軟なスケール調整が可能
- 受託開発: 要件定義から納品までの一括請負対応
- アジャイル / ウォーターフォール: プロジェクト特性に応じた最適な開発手法の選択
- ハイブリッド開発: 日本側PMチーム+マレーシア拠点エンジニアによる混合開発体制
実績紹介① 大手物流企業向け在庫管理システム構築
- 使用技術: AWS EC2, RDS, Node.js, React
- 概要: 東南アジア複数国の拠点をつなぐ在庫管理システムを、Strateqのマレーシア開発チームが中心となって構築。リアルタイム在庫監視や出荷データ分析などの機能を実装し、物流業務の効率化とコスト削減を実現。
- ポイント: 国ごとに異なる税制や言語要件に対応するため、日本側のプロジェクトマネージャーとブリッジSEが現地拠点との窓口を担当。アジャイル手法を導入し、要件追加や変更にも柔軟に対応。
実績紹介② オンライン決済プラットフォーム開発
- プロジェクト期間: 約1年
- 開発言語: Java(Spring Boot)、Vue.js
- 概要: マレーシア国内でシェア拡大中のフィンテック企業の新規オンライン決済サービスを開発。ユーザ認証、決済ゲートウェイ統合、セキュリティ強化(PCI-DSS準拠)など多岐にわたる機能を短期間で実装。
- ポイント: コロナ禍でオンライン取引が急増した背景を受けて、サービス開始時期の前倒しに対応。開発チームを増員し、スプリント単位での進捗管理によりスムーズなリリースを実現。
料金プラン
Strateqでは、プロジェクトの規模や期間、要求される技術レベルに応じて柔軟な見積もりを提示しています。ラボ型開発では、専属チームの月額制を採用することで、エンジニアの増員や役割変更にもスピーディに対応可能です。受託開発の場合、要件定義を経て一括見積もりを行い、納期やマイルストーンと合わせてご提案します。具体的な開発内容や運用保守体制によって変動しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.strateq.com/ |
開発拠点 | マレーシア(クアラルンプール)、シンガポール、 日本(東京)、 米国などにも展開 |
設立年 | 1980年 |
従業員数 | グループ全体で約2,000名(2023年時点) |
マレーシアのオフショア拠点としてのStrateqのチームは、高い英語力とコスト競争力を両立するエンジニアを擁しています。大規模プロジェクトの経験も豊富で、先端技術を活用したグローバル案件への対応実績が多いことから、東南アジアを中心に事業を拡大したい企業にとって心強いパートナーとなるでしょう。
Scicom

- マレーシアを拠点に世界各国へ事業を展開、オフショア開発にも注力
- カスタマーサポートやBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)分野に強み
- 大規模なITプロジェクトにも対応可能なエンジニアリソースと管理体制
- 日本語対応に取り組むブリッジSEが在籍し、日本企業向けのサポート実績も豊富
Scicom(サイコム)とは?
Scicom(サイコム)は、マレーシア・クアラルンプールに本社を置き、アジアを中心にグローバル展開しているBPO&ITソリューション企業です。カスタマーサポート業務やコールセンター運営、デジタルトランスフォーメーション支援などを中心に、多角的なサービスを提供してきた実績があります。近年ではオフショア開発にも力を入れており、フィンテック、EC、ヘルスケアなど幅広いドメインに対応できる開発チームを整備。日本語対応のブリッジSEや専任プロジェクトマネージャーを配備することで、日本企業の要件定義や品質管理の面でもスムーズに連携を図れる体制を構築しています。
対応範囲
- 業務システム開発
- 基幹システム、ERP、CRM、SCMなど、企業の中核を担うシステムの開発・導入支援
- Webサービス / モバイルアプリ開発
- iOS / Androidアプリ開発、PWA(Progressive Web Apps)の実装
- AI / データ解析
- 画像認識、自然言語処理、機械学習モデル構築などの先端領域
- クラウドインフラ構築
- AWS、Azure、Google Cloudを活用したサーバレスアーキテクチャやコンテナ運用
- IoTソリューション
- 製造業向けセンサー連携、物流トラッキング、スマートシティ関連の開発
- BPO関連サービス
- カスタマーサポート、コールセンター運用、データ入力などの周辺業務サポート
- システム保守・運用
- 24時間監視、オンサイト保守、運用設計と最適化コンサルティング
対応言語
- サーバーサイド言語
- Java、PHP、.NET (C#)、Python、Ruby、Node.js、Go など
- モバイルアプリ
- Kotlin、Swift、Objective-C など
- フロントエンド技術
- React、Vue、Angular など
開発形態
- ラボ型開発
- 長期プロジェクト向けに専属チームを編成し、プロジェクト規模や要件に応じて人員を柔軟に拡充
- 受託開発
- 要件定義から設計、開発、テスト、納品までを一括請負するモデル
- アジャイル / ウォーターフォール
- スクラムなどのアジャイル開発にも対応。大規模案件の場合はウォーターフォールを併用
- ハイブリッド開発
- 日本側のPMチーム+マレーシア拠点エンジニアでの協働体制を構築
実績紹介①:大手保険会社向け顧客管理システムの開発
- 使用技術:.NET (C#)、Microsoft SQL Server、Angular
- プロジェクト内容
マレーシア国内外に多数の顧客を有する大手保険会社向けに、包括的な顧客管理システムを構築。契約者データの一元管理や問い合わせ履歴の可視化、複数の保険商品を扱うためのプラン管理モジュールを実装。 - ポイント
ブリッジSEが日本の本社担当者や各支店の関係部署と密に連携し、業務フローの把握と要件ヒアリングをスムーズに進行。アジャイル形式での開発を採用し、短いスプリント単位で機能を追加・改修しながら進捗管理を徹底し、運用開始後のエンドユーザー評価も高かった。
実績紹介②:ECプラットフォーム拡張開発
- プロジェクト期間:約1年
- 開発言語:PHP(Laravel)+ React
- プロジェクト内容
マレーシアのECベンチャーが運営するオンラインショッピングプラットフォームを拡張し、新規ブランドの出店管理機能や多言語対応UI、キャンペーン設定機能を追加。海外からのアクセスや取引にも対応するためにクラウド環境(AWS)へ移行し、セキュリティ強化とパフォーマンス最適化も同時に実施。 - ポイント
市場ニーズの変化にあわせて機能要件が頻繁にアップデートされるため、アジャイル開発の手法を取り入れ、要件定義からテストまでを小刻みに進行。日本からの追加依頼にも柔軟に対応できるよう、ラボ型開発チームと連携しながら円滑にプロジェクトを進め、リリース後の新機能改修や保守運用も継続的にサポート。
料金プラン
Scicomでは、プロジェクトの規模や期間、必要とされる技術レベルに応じて柔軟にお見積りを行っています。
- ラボ型開発:専属チームへの月額制を基本とし、稼働状況やプロジェクト進行度に合わせてスケールを調整可能。
- 受託開発:要件定義後に一括見積りを提示し、スケジュールとあわせてご提案いたします。
プロジェクトの内容やご希望の開発体制によって費用は変動しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.scicom-intl.com/ |
開発拠点 | マレーシア(クアラルンプール)、日本(東京)など、グローバルに展開 |
設立年 | 1997年 |
従業員数 | グループ全体で約5,000名(2023年時点) |
マレーシア拠点では英語が堪能な人材が多数在籍しており、コストメリットを活かしつつ高品質なオフショア開発を実現しています。大規模システム開発やBPOとの組み合わせなど、幅広いニーズに対応可能なScicomに相談してみてはいかがでしょうか。
マレーシア(オフショア)開発のよくある質問

Q1. 英語に自信がないのですが、プロジェクトを進められますか?
英語力に不安がある場合でも、ブリッジSEや通訳サービスを活用し、必要に応じて日本語ドキュメントを準備できます。マレーシアの企業は英語でのコミュニケーションに慣れているケースが多いため、スムーズに協力できる体制を築きやすいでしょう。
Q2. インフラや通信回線が不安です。問題ありませんか?
クアラルンプールやペナンなど主要都市は光回線や5Gネットワークが整備されており、一般的な開発業務に対応できます。ただし、一部地域では回線速度や安定性に差があるため、オフィス所在地や通信環境を事前に確認し、オンラインツールの利用可否を確認しましょう。
Q3. 他の東南アジア諸国よりも賃金水準が高い場合は?
クアラルンプールなど大都市圏では人材競争が激しく、優秀なエンジニアの給与が上昇傾向にありますが、ベトナムやタイと比較しても英語力や国際ビジネス経験で優位性を持つ場合も多いです。求めるスキルレベルや開発分野によっては、ペナンやジョホールバルなどコストが抑えられる都市を検討するのも選択肢です。
Q4. 大規模プロジェクトでも対応可能でしょうか?
マレーシアには大規模SIerや世界的なIT企業の現地法人が多く、数百~数千人規模の開発実績を持つケースも珍しくありません。金融・製造など大きなプロジェクトに対応するノウハウを持つ企業を選定すれば、安心して任せることができます。
Q5. 法的リスクや契約のポイントは?
マレーシアの労働法や商慣習は日本と異なる点があります。現地の法律に詳しいコンサルタントや弁護士を活用し、契約書の内容や知的財産権の管理を明確にしておくことが大切です。また、税制や輸出入規制などもチェックして、トラブルを防ぎましょう。
まとめ|マレーシアのオフショア開発で新たなビジネス展開を

マレーシアは多民族・多文化社会と高い英語運用能力を強みに、オフショア開発の有力候補として注目度を高めています。コスト面での優位性や先進技術分野への対応力を活かしつつ、都市部の人材競争や地域間インフラ格差などの課題を理解しておくことが成功の鍵です。
日本からのアクセスも良好で、時差も少ないマレーシアはプロジェクトマネジメントしやすい環境といえます。適切なパートナー企業やコミュニケーション体制を整備すれば、大きなビジネスチャンスを得られる可能性が高いでしょう。
失敗せず優秀なオフショア企業&エンジニアを見つけるには?
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正直、オフショア開発は難しいです。
ただ成功するか失敗するかは一緒にやるパートナー次第です。
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