
クラウドや仮想化などの新技術に対応したインフラエンジニアが、今のIT業界では大きな注目を集めています。しかし、日本ではIT人材不足が深刻化し、優秀なエンジニアを国内だけで確保するのが難しくなってきました。そんな中、海外にいるエンジニアを活用するオフショア開発が注目され、特にIT教育に力を入れたベトナムは最有力候補として多くの企業から選ばれています。
本記事では、インフラエンジニアの不足がなぜ起きているのか、ベトナムがなぜ人気なのか、オフショア開発によるメリット・デメリットや成功のポイントを詳しく解説します。最後には、ベトナムオフショア企業を紹介してくれるSKILL BRIDGEへの相談方法も案内するので、ぜひ参考にしてみてください。
クラウド時代で加速するインフラエンジニア不足

クラウド環境の普及が需要を急増させる
AWSやGCP、Azureなどのクラウドサービスを導入する企業が近年急激に増えました。これに伴い、インフラ構築・運用だけでなく、クラウド特有のコスト最適化やセキュリティ管理ができるクラウドスキルを持ったエンジニアが各社から引っ張りだこになっています。
セキュリティ要件の高度化
サイバー攻撃の巧妙化により、ネットワーク防御やサーバー保護、アクセス制御といった分野の専門知識が欠かせません。大きな責任を背負う分、エンジニアが少なく争奪戦が激化しているのが現状です。
IT人材不足が拍車をかける
経済産業省の試算(IT人材需給に関する調査)によれば、2025年には約79万人のIT人材が不足すると言われています。インフラ領域でも高騰する人件費や採用競争が課題です。
ベトナムがオフショア先として選ばれる理由

若く優秀な人材が豊富
ベトナム政府がIT教育に注力しており、大学や専門学校でプログラミングやネットワークを学んだ学生が多く輩出されています。新しい技術への吸収力が高く、学習意欲も旺盛です。
英語・日本語対応でコミュニケーションしやすい
日系企業の進出で英語だけでなく日本語を使えるエンジニアやブリッジSEが増えています。言語の壁を大幅に下げ、プロジェクトの進捗をスムーズにする要因になっています。
コストとスキルの両立
国内SESと比べてリーズナブルな単価でありながら、クラウドやセキュリティなど先端分野に強いエンジニアを見つけやすいのがベトナム最大の魅力です。
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インフラエンジニアの主な業務とは?

インフラエンジニアは、企業のITシステムが正常に動くための“土台”を整備する専門家です。具体的には、以下のような業務を行います。
クラウド構築・移行
AWSやGCP、Azureなどのクラウドサービスを使い、サーバーやネットワークの設定を行います。セキュリティルール(セキュリティポリシー)を決めたり、アクセス管理を設定したりすることで、企業のシステムを安全かつ柔軟に運用できる状態に整えます。
仮想化・コンテナ環境の運用
VMwareなどを使ったサーバー仮想化や、Docker・Kubernetesといったコンテナ技術を用いて、コンピュータ資源を効率よく使えるようにします。これにより、必要に応じてシステムを拡張したり、アップデートを容易にしたりすることが可能になります。
セキュリティ対策
ファイアウォールの設定やアクセス制御によって、不正アクセスや情報漏えいを防ぎます。また、暗号化技術を活用して、重要なデータを安全にやり取りできるようにし、企業がサイバー攻撃から守られる環境を作ります。
24時間監視・障害対応
システムの状態を常時監視し、問題が起きた際には原因を素早く特定・復旧します。夜間や休日でもトラブル発生時に即座に対応し、ビジネスが止まらないようにするのも重要な役割です。
ネットワーク設計・運用
ルーターやスイッチの配置を決めたり、VLAN(仮想LAN)を設定して、社内外の通信を安定させます。高速かつ安全なデータのやり取りを支えるために、綿密なネットワーク構成を考えながら運用を行います。
現在、こうした高度なインフラ業務を担える人材は国内で十分に確保できないケースが増えています。クラウドやセキュリティなど最新分野のスキルを持ったエンジニアは特に需要が高く、人材不足が深刻化しているためです。
オフショア開発が解決してくれる課題

オフショア開発は、国内で抱えている人材不足やコスト上昇といった問題を、大幅に改善できる可能性があります。特にインフラエンジニア不足で悩む企業が、海外の優秀なエンジニアを活用することで、以下のような課題を解決することが期待できます。
課題 | オフショアでの解決方法 |
---|---|
高騰する人件費 | 国内より安価な賃金水準を持つ海外エンジニアを活用し、同じ予算でより多くの人員確保が可能 |
人材不足 | ベトナムなどIT教育が盛んな国の若手人材を受け入れ、技術力とモチベーションの高いエンジニアと出会える |
クラウドやセキュリティ対応 | 専門知識を持ったエンジニアが海外に多く、国内では希少なスキルをリーズナブルに確保しやすい |
24時間運用体制 | 時差を活かして昼夜を逆転させ、障害対応や監視を止めない開発サイクルを実現 |
イノベーション不足 | 多国籍チームならではの多様な視点が入り、新しいアイデアや発想を獲得しやすい |
ベトナムオフショア × インフラエンジニアのメリット

充実したクラウド知識
ベトナムには、AWSやGCPの認定資格を持つエンジニアが増えており、クラウド上でのサーバー構築やネットワーク設計、セキュリティポリシーの設定まで一括して任せられます。さらに、クラウド特有のコスト最適化の知識や、モニタリングツールを駆使した安定運用のノウハウを持つチームも多く、国内では得難い専門性を確保しやすいのが魅力です。
高トラフィック対応
ベトナムでは、大規模ECサイトやゲームサービスなど、日常的に高負荷を処理するプロジェクトの経験を持つ企業が増えています。ロードバランサー(AWS ELBなど)やオートスケーリンググループなどを活用して、ピーク時のアクセス集中をスムーズにさばくスケーラブルなインフラを設計・運用できるエンジニアが育っているのが特徴です。
積極的な学習姿勢
若い世代が多いベトナムでは、新技術への吸収力が高く、仮想化(VMwareなど)やコンテナ(Docker、Kubernetes)、セキュリティの最新潮流に対しても柔軟に対応できるエンジニアが続々と出てきています。新しいフレームワークやツールが出てきても積極的にキャッチアップし、プロジェクトに活かそうとする姿勢が多くの企業から評価されています。
コストメリット
日本の人件費と比べて3~5割ほどコストを抑えられるケースが一般的で、同じ予算でもより多くのエンジニアをアサインしたり、追加のテストやレビュー工程を強化することが可能です。ただし、案件規模やエンジニアのスキルレベルによって費用は変動するので、実際の見積もりで確認することが大切です。オフショア開発にかかるコミュニケーションや契約管理のコストも含めて、総合的なコストパフォーマンスを見極めるのがポイントになります。
世界で使われているインフラは?

現代の企業やサービスの運営を支えるインフラは、今や単なるサーバーやネットワークの運用にとどまらず、クラウド、仮想化、コンテナ化、セキュリティ管理など、さまざまな最新技術が組み合わさって成り立っています。これらの技術は、柔軟でスケーラブル、かつ高可用性を維持するために不可欠な要素です。具体的にどのような技術が使われているのか、さらに詳しく見ていきましょう。
クラウドサービス
クラウドサービスは、企業が物理的なサーバーを持つことなく、インターネットを介してサーバーリソースやストレージ、データベースを利用できるサービスです。これにより、企業はITインフラの運用にかかるコストや負担を大きく削減できます。特に次の3つのクラウドサービスは世界中で広く利用されています。
AWS(Amazon Web Services)
AWSは、クラウド業界で最も大規模で高機能なサービス群を提供しており、最も利用されているクラウドプラットフォームの一つです。これにより、企業はサーバー、ストレージ、コンテンツ配信、データベース、機械学習、さらにはIoT(モノのインターネット)向けのサービスまで一括で利用できます。AWSは、そのスケーラビリティと信頼性が強みです。
Azure(Microsoft Azure)
マイクロソフトが提供するクラウドサービスで、特にWindows ServerやMicrosoft SQL Serverを使ったハイブリッド環境(オンプレミスとクラウドの両方を使う)を構築する企業に強みを持ちます。Azureの特徴は、オフィス製品(Office 365)やActive Directoryといった、マイクロソフト製品との連携の強さにあります。
Google Cloud Platform(GCP)
Googleが提供するクラウドサービスで、機械学習やAI、データ分析に強みを持っています。特にBigQueryという大規模データ処理に特化したサービスが有名で、データサイエンスやビッグデータの分析に力を発揮します。GCPは、Googleの強力なインフラ(検索エンジンやYouTubeなどの裏側で使われている技術)を活かした高速な処理能力を提供します。
これらのクラウドサービスは、企業がインフラをスケーラブルに、かつコスト効率よく利用できるように設計されています。例えば、リソースの使用量に応じて課金される従量課金制が特徴で、使用しないときはコストを削減できるため、企業にとって非常に柔軟です。
仮想化技術とコンテナ技術
仮想化とコンテナ化は、物理サーバーを効率的に活用するための重要な技術です。これらは、インフラを柔軟に管理し、リソースを無駄なく使用するために不可欠な技術です。
仮想化(例:VMware、Hyper-V)
仮想化技術は、一台の物理サーバーを複数の仮想サーバーに分割し、それぞれが独立したサーバーとして動作する技術です。これにより、物理的なサーバーの利用効率が高まり、サーバー数の削減が可能になります。仮想化されたサーバーは、各自が独立したOSを持ち、異なるアプリケーションを実行できます。これにより、リソースの最適化とコスト削減が実現します。
コンテナ技術(例:Docker、Kubernetes)
コンテナは、アプリケーションとその依存関係を一つにまとめてパッケージ化する技術です。これにより、仮想マシンよりも軽量で、リソース消費を最小限に抑えながら、アプリケーションの移動やスケーリングを簡単に行うことができます。特にKubernetesは、複数のコンテナを効率的に自動でスケールさせるオーケストレーションツールとして広く使用されています。コンテナ化によって、アプリケーションは迅速にデプロイでき、異なる環境間でも同じように動作する保証を提供します。
ネットワーク技術とセキュリティ
インフラにおけるネットワーク技術とセキュリティ技術は、サービスを安定稼働させるために不可欠な要素です。これらの技術を活用することで、企業は安全で効率的なデータ通信を実現します。
SD-WAN(Software-Defined WAN)
SD-WANは、従来の広域ネットワーク(WAN)をソフトウェアで制御し、インターネットを経由した企業のデータ通信を効率化する技術です。SD-WANを導入すると、柔軟性が増し、トラフィックの最適化やコスト削減を実現することができます。
VPN(仮想プライベートネットワーク)
VPNは、インターネットを使って企業の内部ネットワークに安全に接続するための技術です。これにより、リモートワーク中の従業員も社内のデータにアクセスできます。暗号化技術を使って、データが外部に漏れるリスクを減らします。
ファイアウォールとセキュリティポリシー
インフラのセキュリティを確保するために、ファイアウォールがネットワークの入口や出口でデータをフィルタリングします。また、セキュリティポリシーを定め、アクセス制御を厳格にすることで、企業データの安全性を高めることができます。
サーバーレスアーキテクチャ
サーバーレスアーキテクチャは、アプリケーションの開発者がサーバーの管理をしなくても済む仕組みを提供します。AWS LambdaやAzure Functionsが代表的なサービスで、開発者はサーバーを意識せずにコードを実行することができます。これにより、運用コストが削減され、開発者の作業が軽減されます。
リスク管理と注意

ブリッジSEの配置
海外チームとやり取りする際、言語・文化の差を埋めるブリッジSEは非常に重要です。インフラ領域ではクラウドやセキュリティに関する専門用語が多く、誤解が発生しやすい分野です。ブリッジSEがいないと、設定の解釈違いから思わぬ障害が起きたり、大幅な手戻りが発生するリスクが高まります。
明確なドキュメント・図解
インフラ構成図やセキュリティ要件、クラウドの設計書などを曖昧なまま共有すると、オフショア先のエンジニアが間違った認識をもって設定してしまう恐れがあります。
CI/CDパイプライン:ビルド・デプロイ手順やテストフローをステップごとに示す
インフラ構成図:サーバー、ネットワーク機器、ロードバランサーなどの関係を可視化
セキュリティポリシー:アクセス制限、暗号化の方針などを明確に
セキュリティ対策の徹底
オフショア開発では、ソースコードや設定ファイルを海外とやり取りするケースが多くなります。そのため、VPNやアクセス制限を導入し、通信を暗号化したり、関係者以外がデータに触れられないように注意が必要です。
分割管理:重要データは国内で保管し、オフショア先には設定情報だけを共有する運用なども検討可能
NDA(秘密保持契約):情報漏えいリスクを減らすために、契約時に明確なルールを定める
定期的なレビューとテスト
インフラ領域は、設定ミスが起こると大規模障害に繋がるリスクが高いため、こまめな確認が欠かせません。
- スプリントやマイルストーンごとの進捗チェック:コードレビューや設定確認を行い、問題を早期に発見
- ステージング環境での動作テスト:本番に近い環境で負荷テストや障害対応の訓練も実施
- セキュリティスキャン:ウイルスやマルウェア、脆弱性を定期的にチェック
これらを徹底することで、国内・海外を問わずメンバー全員が同じ認識でプロジェクトを進行でき、トラブルを最小限に抑えることができます。
Q&A

Q1. 夜間や休日の障害対応はどう任せる?
ベトナムなどオフショア先が24時間監視や障害対応を受け持つことが多いです。緊急時の連絡フローを事前に策定し、ブリッジSEを通じて速やかに対応できる体制が重要です。
Q2. クラウド設計だけでなく、オンプレ環境の運用も頼める?
オンプレ環境の監視・保守を受託しているベトナム企業もあります。ただし、ハードウェア保守やデータセンター管理は現地で対応しにくい部分もあるため、契約範囲を明確にしましょう。
Q3. セキュリティ上のリスクは?
VPNや二要素認証などでアクセス制限を厳しくし、NDAで情報漏えいリスクを抑えるのが一般的です。重要データを国内に留め、クラウド設定やログなどだけを海外に提供する運用もあります。
Q4. 高トラフィック対応の技術力がどれほどある?
大規模ECサイトやゲームでの実績を持つベトナム企業が増えています。オートスケーリングやロードバランサーを活用した事例を事前にチェックしておきましょう。
Q5. コストはどのくらい削減できる?
案件の規模やエンジニアのスキルによって異なりますが、国内の人件費より3割〜5割程度安いと感じる企業が多いようです。コミュニケーションや契約管理のコストも考慮してください。
まとめ
インフラエンジニア不足を乗り越える有力な手段として、オフショア開発は国内企業の注目を集めています。特にベトナムはIT教育が盛んで、英語・日本語対応が可能なエンジニアが増え、低コストかつハイレベルな人材を確保できる魅力があります。ただし、言語や文化の壁によるコミュニケーションロスやセキュリティリスクには注意が必要です。
ブリッジSEの配置や明確なドキュメント整備、定期的なレビューサイクルをしっかり運用すれば、短期間でも質の高いクラウド運用やセキュリティ強化を実現でき、国内のインフラエンジニア不足を補う強力な手段となるでしょう。
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