
フィリピンは世界でも有数のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)大国として急速にIT産業を成長させ、グローバル企業の開発拠点としても注目を集めています。 中でもマニラはフィリピン最大級の経済都市であり、金融・製造・ITなど多様な産業が蓄積。
この記事では、フィリピンのオフショア開発におけるメリット・パフォーマンス、価格相場や成功のポイントを解説しながら、具体的な開発会社の評価方法を紹介します。最後には他のフィリピン都市やベトナムなどとの比較にも触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
フィリピンでのオフショア開発が注目される背景と市場動向

フィリピン政府のIT政策とマニラの役割
フィリピン政府は「Build, Build, Build」プログラムや「Digital Philippines」などの政策を通じ、製造業の高度化やIT産業の育成を積極的に推進しています。とりわけマニラは、金融・商業の中心地であるうえにITパークをはじめとした大規模なテック関連の産業集積地を有する都市です。
ITスタートアップへの投資や大学研究機関との連携も視野に入れ、人工知能(AI)やクラウド、IoTなどの先端技術の開発拠点として期待が高まっています。
フィリピン内の他都市(セブ・ダバオ・クラーク)との比較
- セブ: 「南のIT拠点」と呼ばれ、ハードウェア系スタートアップが集中。英語対応がしやすく、観光資源も豊富です。
- ダバオ: 日本語学習者が比較的多く、BPO企業の実績が豊富。コスト面でも安い傾向があります。
- クラーク: インフラ整備が進んでおり、比較的ハイレベルな人材が集まる一方、生活コストや人件費はマニラより少し安めです。
マニラは外資系企業やグローバル企業が多く進出しているため、エンジニアの質や国際ビジネス環境が整っている一方、人件費や物価が高くなりやすいという課題もあります。
マニラ人エンジニアの特徴と教育レベル
マニラには大学や専門学校でコンピュータサイエンスを学んだエンジニアが多く、英語力が高い点が大きな特徴です。外資系企業での勤務経験者も少なくないため、国際的なプロジェクトマネジメントや最新技術の習得がスムーズです。一方で、セキュリティや日本語コミュニケーションの領域に強い人材は、ダバオなど他都市より比較的少ない傾向があります。
フィリピン(マニラ)のオフショア開発のメリット

高い技術力と豊富なエンジニアリソース
マニラには国内外から優秀なIT人材が集まり、AI、IoT、ビッグデータなど先端技術を扱えるエンジニアも多いです。研究開発(R&D)寄りの領域にも対応できる企業が存在し、技術面でのレベルは非常に高いといえます。
国際都市としての利便性
日本から直行便で約4~5時間とアクセスが良く、外資系企業の進出も盛んです。英語が公用語に近い感覚で使われるため、英語ベースでのコミュニケーションが取りやすく、ビジネスビザの発行やホテルなどインフラも整っているので、現地調整や出張がしやすいのもメリットです。
豊富な開発実績と多様な業界対応
金融・製造・ECサイトなど業種特化型の開発実績を持つ企業が多く、自社のプロジェクト分野に合ったパートナーを見つけやすい環境です。大規模な基幹システム構築やクラウドインフラ運用など、複雑な案件にも対応可能な企業が多数存在しています。
先端テクノロジーとの連携可能性
マニラ周辺ではAIやIoT、ビッグデータ解析、ブロックチェーンといった最先端技術を活用した開発案件も盛んです。スマートシティ構想やBPO産業との連携などが進んでおり、将来的なビジネス拡大を考える企業にとって魅力的な環境といえるでしょう。
それでもフィリピン(マニラ)を選ぶ上で注意したい2つのポイント

人件費の上昇と生活コストの高さ
マニラはフィリピン国内でも物価が高い都市の一つであり、エンジニアの給与水準も上昇傾向にあります。地方都市(セブ、ダバオ、クラーク)と比べると人件費は割高になりがちです。コストパフォーマンス重視の場合は、ベトナムなど他国との比較も視野に入れると良いでしょう。
言語・文化面でのギャップ
英語が通じる場面は多いものの、日本語が堪能なエンジニアは少ないのが現状です。文化やビジネスマナーの違いも微妙な問題を生じさせる場合があります。通訳やブリッジSEを活用し、コミュニケーションギャップを最小限に抑えることが重要です。
実は“ベトナム”がさらにおすすめな理由

近年、東南アジアにおけるオフショア開発の最有力候補として挙げられるのがベトナムです。以下の点で多くの日本企業がベトナムを選ぶ傾向にあります。
日本語対応の人材が増えている
日本語学科を持つ大学が多く、若者の日本語習得熱が非常に高い。ブリッジSEとして活躍する人材も豊富です。
コスト面の優位性
フィリピンよりも人件費や生活コストが低く、初めてのオフショア開発でも比較的リスクを抑えられる傾向があります。
安定した政治・経済情勢と優遇政策
ベトナム政府によるIT人材育成や外資誘致の取り組みが活発で、欧米や日本を含む海外企業の進出が加速しています。
若年人口の多さによるエンジニアリソースの豊富さ
ベトナムの人口は若い世代が多いため、ITエンジニアの母数も拡大。近年はAIやクラウドなど先端領域にも力を入れています。
フィリピンのマニラも優秀なエンジニアを抱えていますが、コスト・日本語対応力・若いIT人口のボリュームという総合面で考えると、ベトナムの方が優位に立つケースが目立ちます。日本企業がオフショア開発先を検討する際には、ベトナムを最も有力な候補の一つとしてチェックする価値が大いにあるでしょう。
フィリピン(マニラ)の開発費用相場

以下の金額はあくまで目安です。エンジニアの経験年数やプロジェクト内容で大きく変わります。
職種 | 月額の目安(日本円) | スキルレベル例 |
---|---|---|
プログラマ | 約12万円~約28万円 | Java、Python、AI領域など |
デザイナー | 約9万円~約20万円 | UI/UX、モバイルアプリデザイン |
PM / ブリッジSE | 約15万円~約30万円 | 日英タガログ三言語対応ができる場合も |
他都市・他国との比較
- セブ・ダバオ(フィリピン内): マニラよりも人件費が安い反面、英語力や高度な技術力、インフラ面で都市差がある。
- ベトナム: フィリピンよりも人件費が低めで、日本語対応エンジニアも急増。若い人口が多く将来性あり。
- インド: 世界最大級のITエンジニア数を誇る一方、レートや品質に幅が大きい。コミュニケーション面でのハードルが残ることも。
コミュニケーション・マネジメント費用
- ブリッジSE / 多言語コーディネーターの配置
- 現地出張費(旅行費、宿泊費、ビザ取得費)
- 翻訳・ドキュメント整備コスト
- タスク管理ツールやコミュニケーションツールの運用費
これらを含めた総合的な費用対効果を見極めることが、オフショア開発成功のカギになります。
フィリピンのオフショア開発を成功させるポイント

ブリッジSE・PM体制の確立
英語とタガログ語、日本語をバランスよく理解できるブリッジSEやPMがいれば、要件定義から進捗管理までスムーズに運びやすくなります。
オンラインツールによる進捗管理
- Jira / Redmine: タスク管理やバグトラッキングで強力
- Microsoft Teams / Zoom: オンライン会議と画面共有で認識ズレを防止
- Slack / DingTalk: リアルタイムチャット、簡易会議がしやすい
日本語→英語/タガログ語の仕様書作成・レビュー
英語やタガログ語への翻訳を活用し、用語集(グロッサリー)を共有しておくことで、専門用語の誤解を最小限に抑えられます。
定期訪問・現地会話で関係強化
マニラは日本からのアクセスも悪くないため、定期的に現地を訪問してフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを図ると、スムーズな進行が期待できます。
マニラ vs. 他のオフショア拠点:主要比較

比較項目 | マニラ | セブ・ダバオ(フィリピン) | ベトナム |
---|---|---|---|
人件費 | 都市部で最も高い傾向 | 地域差はあるがマニラよりは安い | フィリピンよりも安く、上昇傾向は緩やか |
エンジニア層 | 先端技術に強い人材が豊富 | BPO大国で日本語対応が進む地域も | 若年人口豊富、日本語学習者も多い |
政治・経済 | 物価上昇と都市集中が顕著 | 都市によりインフラ格差あり | 政府のIT優遇政策と安定化が進行中 |
強み | 国際都市、英語堪能 | 生活コストが低め、多言語対応が可能 | コスト競争力、日本語人材の増加 |
弱み | コスト高、日本語対応が少 | インフラ差、都市間格差 | 都市部の人材確保競争が激化 |
マニラで実績のあるオフショア開発企業3社
1. ISoftStone(アイソフトストーン)

- 中国を拠点に世界各国に展開しており、オフショア開発拠点の一つとしてフィリピンに注力
- 先端技術活用(AI・クラウド・IoTなど)の実績が豊富
- グローバルネットワークを活かした大規模プロジェクト対応が可能
- 日本語対応ができるブリッジSEが在籍しており、日本式の品質管理手法も導入
ISoftStone(アイソフトストーン)は、中国・北京に本拠を置き、アジア・北米・欧州を中心にグローバル展開を進めるITソリューション企業です。AIやIoT、クラウドインフラなどの先端技術を軸に、幅広いシステム開発案件に取り組んできた実績があります。フィリピン拠点では、現地の優秀なエンジニアを積極採用することで、コストを抑えつつも高品質な開発を実現。日本語対応のブリッジSEやプロジェクトマネージャーが、要件定義や仕様確認の段階から丁寧にサポートする体制を築いており、日本企業が抱えがちなコミュニケーション不安の解消にも注力しています。
対応範囲
- 業務システム開発(基幹システム・ERP・CRM・SCMなど)
- Webサービス / モバイルアプリ開発(iOS / Android / PWAなど)
- AI / データ解析(機械学習モデル構築、画像認識、自然言語処理)
- クラウドインフラ構築(AWS、Azure、Google Cloudなど)
- IoTソリューション(スマートファクトリー、センサー連携など)
- システム保守・運用(24時間監視、オンサイト保守、運用設計)
対応言語
- Java、PHP、.NET (C#)、Python、Ruby、Node.js、Go、Kotlin、Swift、Objective-C など
- フロントエンド技術として React / Vue / Angular などにも対応
開発形態
- ラボ型開発:長期プロジェクト向けに専属チームを編成し、柔軟にスケールアップ可能
- 受託開発:要件定義から納品までの一括請負にも対応
- アジャイル / ウォーターフォール:プロジェクト要件に合わせて最適な開発手法を選択
- ハイブリッド開発:日本側PMチーム+フィリピン拠点エンジニアによる混合開発体制
実績紹介① 大手製造業向けIoTプラットフォーム構築プロジェクト
- 使用技術:AWS IoT Core、Node.js、Python、MongoDB
- 中国本社のIoTソリューションノウハウとフィリピンのオフショア拠点の開発力を組み合わせ、工場内のセンサー情報を収集・分析するプラットフォームを構築。リアルタイムの生産管理や故障検知を実現し、生産性向上とコスト削減に貢献。
- ポイント:製造業特有の要件定義の複雑さをブリッジSEが丁寧に吸い上げ、初期段階から日本側クライアントと認識齟齬を解消。短納期でも品質を確保し、追加機能の要望にも柔軟に対応。
実績紹介② オンライン学習プラットフォーム開発
- プロジェクト期間:約1年/開発言語:PHP(Laravel)、React
- 教育関連企業が新たに立ち上げるオンライン学習サービスのプラットフォームを、ISoftStoneフィリピン拠点が中心となって開発。
- コロナ禍で急増したオンライン授業需要に合わせ、短期間で基本機能とユーザー管理、決済システムを実装。リリース後は継続保守と追加機能開発を請け負い、ユーザーフィードバックを随時反映するアジャイル開発体制を構築。
料金プラン
ISoftStoneではプロジェクトの規模や期間、求められる技術レベルに応じて柔軟な見積りを提示しています。ラボ型開発では月額制を採用し、エンジニアの稼働状況に合わせてスケール調整が可能です。受託開発においては要件定義後に一括見積りを行い、スケジュールとともにご提示します。詳細は要件や技術スタック、運用体制などによって変動するため、お気軽にお問い合わせください。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.isoftstone.com/ |
開発拠点 | フィリピン(マニラ・その他主要都市)、日本(東京・大阪)、中国(北京・上海・深圳など)、北米・欧州にも展開 |
設立年 | 2001年 |
従業員数 | グループ全体で約20,000名(2023年時点) |
オフショア開発拠点としてのフィリピンチームは、コスト競争力と英語力を兼ね備えたエンジニアが多く在籍しています。大規模プロジェクトや先端技術領域での開発ニーズをお持ちの企業は、ISoftStoneへ相談してみると良いでしょう。グローバルネットワークや技術力を最大限に活かし、高品質なオフショア開発を提供してくれます。
2. Neusoft(東軟集団)

- 中国を拠点に世界各国に展開しており、フィリピンを主要なオフショア開発拠点のひとつとして注力
- AI・クラウド・IoT・ビッグデータなど先端技術を活かしたソリューションの実績が豊富
- グローバルネットワークを活かし、大規模・国際プロジェクトにも対応可能
- 日本語対応ができるブリッジSEが在籍し、日本企業向けの品質管理手法を導入
INeusoft(東軟集団)は中国・瀋陽に本社を構え、アジア・北米・欧州を中心にグローバル展開している大手ITソリューション企業です。設立以来、AI、クラウドコンピューティング、IoT、ビッグデータなどの先端技術を基盤としたシステム開発案件を数多く手がけてきた実績があります。フィリピン拠点では、優秀なエンジニアを採用し、コストを抑えながらも質の高いサービス提供を実現。日本企業のニーズに合わせたブリッジSEやプロジェクトマネージャーを擁し、要件定義や仕様確認などの初期段階から緻密なコミュニケーションを重視する体制を整えています。グローバル規模のネットワークと豊富な開発ノウハウを活かし、幅広い技術・業務領域でサポートを行っています。
対応範囲
- 業務システム開発
基幹システム、ERP、CRM、SCM、会計システムなど企業のコアを支える業務システム開発 - Webサービス / モバイルアプリ開発
Webサービス全般、iOS / Android アプリ、PWAなどの企画・設計・開発 - AI / データ解析
機械学習モデル構築、画像認識、音声認識、自然言語処理などの高度なデータ活用プロジェクト - クラウドインフラ構築
AWS、Azure、Google Cloudなどを中心としたクラウド環境の設計・導入・運用 - IoTソリューション
スマートファクトリー、センサー連携、ヘルスケアIoTなど、リアルタイムなデータ連携を要するシステム開発 - システム保守・運用
24時間監視体制、オンサイト保守、運用設計支援などの包括的サポート
対応言語
- バックエンド: Java、PHP、.NET (C#)、Python、Ruby、Node.js、Go、Kotlin
- モバイル: Swift、Objective-C、Kotlin (Android)
- フロントエンド: React、Vue、Angular など
- データ解析 / AI: Python、R、TensorFlow、PyTorch など
開発形態
- ラボ型開発: 長期的かつスケールの大きいプロジェクトにおいて、専任チームを編成し、要件変更に柔軟に対応
- 受託開発: 要件定義からテスト、納品まで一括請負方式で対応
- アジャイル / ウォーターフォール: スクラムなどのアジャイル手法からウォーターフォール型まで、プロジェクトの特性に合わせて選択
- ハイブリッド開発: 日本側PMチームとフィリピン拠点のエンジニアが連携し、コストと品質のバランスを最適化
実績紹介① 大手金融機関向けクラウド移行プロジェクト
- 使用技術: Azure、.NET Core、SQL Server、Docker
- 概要: 中国本社チームのクラウド運用ノウハウとフィリピン拠点の開発力を組み合わせ、オンプレミス環境からAzureへの大規模システム移行を実施。セキュリティ要件や稼働率をクリアしつつ、段階的なリリース戦略による最短ダウンタイムを実現。
- ポイント: 金融業界特有の厳格なコンプライアンス要件を踏まえ、INeusoftのブリッジSEが日本の担当者と密に連携。システム移行後の最適化運用までワンストップでサポートし、コスト削減と柔軟な拡張性を両立。
実績紹介② ヘルスケア向けAI診断支援システム
- プロジェクト期間: 約1年半
- 開発言語: Python(TensorFlow)、JavaScript(React)
- 概要: 医療機関向けに画像診断を支援するAIモデルを構築。CT画像などを学習データとして活用し、迅速かつ高精度の診断レポートを生成可能に。フィリピン拠点が主導してアジャイル開発を行い、ユーザーからのフィードバックを素早く反映して機能強化を継続。
- ポイント: 医療データの取り扱いに関する規約やセキュリティ要件を満たすため、プロジェクト初期段階から専門家を交えた要件定義を実施。日本語対応のブリッジSEがドキュメント整理を担い、医療現場の声を正確に吸い上げることで高品質なプロダクトを完成。
料金プラン
INeusoftでは、プロジェクトの規模・期間・求める技術レベルに合わせて柔軟に見積りを行っています。ラボ型開発では月額制を採用し、エンジニアの稼働状況や開発フェーズに応じてスケールアップ・スケールダウンが可能。受託開発の場合は、要件定義後に一括見積りを提示し、納期やスケジュールを含めたプロジェクト計画を策定します。詳細な費用は、技術スタックやセキュリティ要件、運用体制などによって異なるため、まずはお問い合わせいただき、ヒアリングを通じて最適なプランをご提案します。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.neusoft.com/ (※英語・中国語) |
開発拠点 | フィリピン(マニラ ほか主要都市)、日本(東京・大阪)、中国(瀋陽・北京・上海など)、北米・欧州 |
設立年 | 1991年 |
従業員数 | グループ全体で約20,000名(2023年時点) |
オフショア開発拠点としてのフィリピンチームは、英語力と優秀な技術力を備えたエンジニアが数多く在籍し、コストパフォーマンスを重視する企業にも最適な体制を提供しています。大規模なシステム導入や先端技術プロジェクトを検討している日本企業は、ぜひINeusoftへ相談してみてください。世界各地で培った知見と高い開発力を活かし、高品質なオフショア開発を実現します。
3. Beyondsoft(ビヨンドソフト)
- 中国を拠点に世界各国に事業展開しており、オフショア開発の拠点の一つとしてフィリピンにも注力
- AIやクラウド、IoTなどの先端技術活用に豊富な実績
- グローバルネットワークを活かして大規模・複雑なプロジェクトにも柔軟に対応可能
- 日本語対応ができるブリッジSEを配置し、日本式の品質管理手法も導入している
Beyondsoft(ビヨンドソフト)は、1995年に中国・北京で設立され、アジア、北米、欧州などグローバルに事業を展開しているITソリューション企業です。AI・IoT・クラウドなど最新技術を活用したシステム開発やコンサルティングに強みを持ち、世界中の拠点を通じて幅広い業界・分野のクライアント企業を支援しています。フィリピン拠点では優秀なエンジニアを積極採用し、コストパフォーマンスに優れたオフショア開発サービスを提供。日本語対応のブリッジSEやプロジェクトマネージャーが、要件定義から納品に至るまで日本企業を丁寧にサポートする体制を整備しており、言語・文化面での不安を最小限に抑えています。
対応範囲
- 業務システム開発
(基幹システム・ERP・CRM・SCMなど) - Webサービス / モバイルアプリ開発
(iOS / Android / PWAなど) - AI / データ解析
(機械学習モデル構築、画像認識、自然言語処理、データ可視化) - クラウドインフラ構築
(AWS、Azure、Google Cloudなど) - IoTソリューション
(産業用センサー連携、スマートファクトリー、遠隔監視システムなど) - システム保守・運用
(24時間監視、運用設計、オンサイト保守)
対応言語
- バックエンド: Java、PHP、.NET (C#)、Python、Ruby、Node.js、Go
- フロントエンド: React、Vue、Angular、TypeScript
- モバイル: Kotlin、Swift、Objective-C
- その他: C/C++、Dart(Flutter) など
開発形態
- ラボ型開発: 専属チームを長期アサインし、スケールを柔軟に調整
- 受託開発: 要件定義から設計・開発・テスト・納品まで一括請負
- アジャイル / ウォーターフォール: プロジェクト要件に応じて最適な開発手法を選択
- ハイブリッド開発: 日本側PMとフィリピン拠点エンジニアが連携する混合体制
実績紹介①:大手小売業向けECプラットフォーム再構築
- 使用技術: Java(Spring Boot)、React、AWS(EC2, S3, RDS)
- Beyondsoftのフィリピン拠点が中心となり、既存のECサイトを最新アーキテクチャへと全面移行。API連携やカート機能の刷新、在庫管理システムとの統合をスムーズに実施し、サイトのパフォーマンス向上と運用コスト削減を同時に実現。
- ポイント: 日本語対応のブリッジSEがこまめにコミュニケーションを取り、UI/UX面の要望にも迅速に対応。セキュリティ要件の厳しい小売企業の基準を満たすため、クラウド運用上の監査・監視体制を強化し、顧客情報保護にも万全を期した。
実績紹介②:金融機関向けAIチャットボット開発
- プロジェクト期間: 約6ヶ月
- 使用技術: Python(機械学習フレームワーク)、Node.js、自然言語処理エンジン
- BeyondsoftのAI・データ解析チームが主導し、銀行のコールセンター業務を効率化するチャットボットを開発。口座残高照会や紛失カードの手続きなど、定型的な顧客対応を自動化することで、問い合わせ対応コストを大幅に低減。
- ポイント: 金融業界特有のセキュリティ・コンプライアンス要件に対応するため、設計段階から厳格なアクセス制御とデータ保護策を導入。日本側担当者の細かい要望をブリッジSEが正確に吸い上げ、段階的に機能アップデートを実施。
料金プラン
Beyondsoftでは、案件のスコープ・期間・技術要件にあわせて柔軟にお見積りを実施しています。
- ラボ型開発: 月額制を基本とし、エンジニアの稼働人数・スキルセットをお客様の要望に沿って調整可能
- 受託開発: 要件定義後にプロジェクト全体のスケジュールと合わせて一括見積りを提示
- アジャイル開発: スプリント単位での開発・テスト・リリースを繰り返しながら、都度コストを最適化
詳細な料金やスケジュール感は、開発内容・体制規模・使用技術スタックなどによって変動します。お気軽にお問い合わせください。
企業情報
項目 | 詳細 |
---|---|
URL | https://www.beyondsoft.com/ |
開発拠点 | フィリピン(マニラほか主要都市)、日本(東京・大阪)、中国(北京・上海・深圳など)、北米・欧州各地 |
設立年 | 1995年(中国・北京) |
従業員数 | グループ全体で数千名以上(2023年時点) |
Beyondsoftのフィリピンチームは、英語力と専門技術を兼ね備えたエンジニアが数多く在籍しており、コスト面と高品質の両立を実現しています。大規模プロジェクトや先端技術分野でのソリューションをお探しの企業は、ぜひBeyondsoftへの相談を検討してみてください。グローバル規模で培ったノウハウとローカル拠点の開発力を融合させ、信頼性の高いオフショア開発を提供してくれます。
フィリピンのオフショア開発の進め方

要件定義と見積もり
必要な技術スキル・使用言語・コミュニケーション方法を整理し、開発企業に見積もりを依頼します。
パートナー選定・チーム編成
実績やエンジニア構成、PM体制を確認。日本側・マニラ側双方の役割分担を明確にします。
コミュニケーション設計
SlackやJiraなどのツールを活用し、進捗報告や課題管理のサイクルを確立します。
開発・テスト・レビュー
仕様書や設計書をもとに開発を進行し、定期的なレビューを行いながら品質を担保します。
納品・運用保守
納品後も運用・保守フェーズで追加要件が出る場合に備え、契約範囲や保守体制を確認しておきましょう。
フィリピンオフショア開発のよくある質問

Q1. 日本語が苦手なエンジニアが多いと聞きますが問題ありませんか?
フィリピンのエンジニアは英語やタガログ語を母国語レベルで使える人が大半で、日本語対応は確かにやや弱い傾向があります。しかし、ブリッジSEや通訳スタッフを適切に配置することで、コミュニケーションギャップを大幅に軽減することが可能です。特に、要件定義から仕様書の作成まで日本語が必要となる場面では、通訳や日本語のできるプロジェクトマネージャーを介在させることで、誤解が生じにくい体制を作ることができます。現地のIT企業の中には、日本語研修を行っているところや、日系企業との取引経験が豊富なエンジニアを多く抱えている場合もあるので、事前にコミュニケーションレベルを確認しておくと安心です。
Q2. コスト面でベトナムや他都市より高いという話は本当ですか?
フィリピンの首都マニラは、生活コストや物価が国内他地域に比べても高く、それに伴ってエンジニアの平均給与や人件費もやや高めに設定される傾向があります。そのため、ベトナムやその他のアジア諸都市と比較すると、単純な人件費の面では見劣りするかもしれません。しかし、マニラには外資系企業や大規模なSIerが集積しており、最先端の技術力や豊富な開発経験を持つ人材が多いです。AIやビッグデータ、クラウドインフラなど高度なスキルを必要とするプロジェクトに対応できる点や、英語を使って海外のベンダーとも連携しやすい点を考えると、総合的なコストパフォーマンスは決して低くありません。単純な開発費だけでなく、品質や納期、技術力、コミュニケーションの円滑さまで含めて総合判断することが大切です。
Q3. 大規模プロジェクトにも対応できる人材はいますか?
マニラには金融機関、通信事業者、政府系機関など、大手クライアントのプロジェクトを数多く手がけているSIerやIT企業が集まっています。こうした企業には、大規模なシステム開発や運用、海外との共同開発案件にも十分に対応できるエンジニアやプロジェクトマネージャーが多数在籍しています。実際に、大規模ERP導入やクラウド移行、コンサルティングと開発を一体化したプロジェクトなど、多岐にわたる実績を持つケースも珍しくありません。日本企業が求める品質基準やセキュリティ要件、厳格なドキュメント管理などもしっかりと満たせるプロフェッショナルが多いため、プロジェクトのスケールに合わせてチーム体制を柔軟に組むことが可能です。
Q4. マニラのエンジニアの技術力はどの程度ですか?
フィリピンのエンジニアは、海外留学や外資系企業での就業経験がある方が少なくなく、英語でのコミュニケーション力はもちろん、最新技術へのキャッチアップが非常に早いという特長があります。AIやIoT、ブロックチェーンなどの先端分野に特化したエキスパートも一定数存在し、最新のプログラミング言語や開発手法を活用することに積極的です。また、大学の教育レベルも年々向上しており、IT分野に力を入れている専門学校やオンライン学習の普及によって、新しい技術やツールに対応できる若手人材が増えている状況です。加えて、マニラにはシリコンバレー系の企業も進出しており、先進的なノウハウを吸収しているエンジニアが育ちやすい環境が整いつつあります。
Q5. 法的リスクや労務管理はどうすればいいですか?
フィリピンの労働法やビジネス慣行は日本とは大きく異なる点が多く、雇用契約やビザ手続き、税務処理などで想定外の手間やリスクが発生することもあります。そのため、現地に根差したコンサルティングファームを活用したり、長年の実績を持つ日系企業と提携して、最新の法律や手続き情報を得るのが賢明です。また、契約書の作成やコンプライアンス対応については、フィリピンの法制度に精通した弁護士や専門家のサポートを受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。日本からマネジメントを行う場合は、タイムゾーンや休日の違いを考慮した就業規則の整備も必要です。さらに、エンジニア個人との直接契約だけでなく、アウトソーシング先の企業体制や実績、評判なども慎重に確認し、労務管理の面でも信頼できるパートナーを選ぶことが成功のカギとなります。
まとめ|ベトナムをはじめ、多角的に比較検討しながらSKILL BRIDGEを活用しよう
マニラ(フィリピン)は国際都市としての成熟度と先端技術を扱うエンジニアの豊富さが魅力で、大規模開発や最先端技術案件でも安心して任せやすい優れた拠点です。ただし、人件費や生活コストが上昇しつつある点や、日本語対応の弱さなどは注意が必要です。
一方で、ベトナムは近年オフショア開発先として急速に注目度を高めています。人件費の安さや日本語人材の豊富さ、若年人口によるIT人材確保のしやすさなど、非常に有利な条件がそろいつつあります。企業がオフショア開発を検討する際は、フィリピン(マニラ)だけでなく、ベトナムやフィリピン他都市など複数拠点を比較検討したうえで、自社の目的やコスト感に合ったパートナーを選ぶことが大切です。
失敗せず優秀なオフショア企業&エンジニアを見つけるには?
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正直、オフショア開発は難しいです。
ただ成功するか失敗するかは一緒にやるパートナー次第です。
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