ベトナムのエンジニアはなぜ優秀?特徴・採用メリット・リスクから導入方法まで徹底解説

公開: 2025年03月26日

近年、日本ではIT人材不足が深刻化しており、海外のエンジニアを積極的に採用する動きが活発になっています。その中でも注目されているのが「ベトナム人エンジニア」です。
本記事では、ベトナム人エンジニアが「優秀」とされる理由や、採用メリット・デメリット、さらには採用前に押さえておくべきポイントを分かりやすく解説していきます。最後にはベトナムのオフショア企業紹介サービスSKILL BRIDGEへのご案内もしていますので、ぜひ参考にしてください。

なぜベトナム人エンジニアは「優秀」と言われるのか

国策によるIT教育の充実

大学・専門教育でのIT強化

ベトナム政府は、IT産業を経済成長を牽引する重要セクターと捉え、理工系大学への予算配分やカリキュラムの整備を積極的に行っています。たとえば、ハノイ工科大学やホーチミン市工科大学などの国立大学では、プログラミングやアルゴリズムなどを重点的に学べる専攻が拡充され、毎年多数のIT人材を輩出しています。

企業と大学の連携

さらに、大手IT企業と大学が連携してインターンシップを推進したり、実践的なプロジェクトを学生に経験させたりするプログラムも増加中です。ベトナム国内の大手企業だけでなく、日本や欧米の企業が連携するケースもあり、学生が在学中からグローバル視点や最新技術に触れる環境が整っているのが特徴です。

技術コンテストの開催

政府や民間企業が主催するプログラミングコンテストやハッカソン等のイベントが頻繁に開催されており、優秀な学生が競い合いながらスキルを磨ける仕組みがあります。こうした競争的な環境が、若手エンジニアのレベル向上を後押ししています。

若い労働人口の多さ

豊富な人材プール

ベトナムの総人口は約9,800万人を超え、東南アジアで3番目に多い規模を誇ります(※2021年時点)。そのうち20〜30代の若年層が占める割合が高いため、IT人材の供給源として非常に大きなポテンシャルを持っています。平均年齢はおよそ31歳前後と若く、労働市場に新しいアイデアや先端技術を取り入れる土壌が整いやすいのが特徴です。

高い学習意欲・実践力

若い世代が多いことで、最新技術やツールへの適応力が高いエンジニアが多く育っています。大学や専門学校で学んだ知識を、インターンや企業研修で即実践に移すケースも多く、結果として実務経験を積んだ即戦力が卒業後すぐに市場に出てきます。

親日的な文化背景

歴史的・経済的な結びつき

ベトナムはかねてより日本との経済・文化交流が盛んで、日系企業の投資が活発に行われてきました。こうした長年の関係が、ベトナム人の「日本企業で働きたい」という意欲を高める要因の一つとなっています。日本語教育に力を入れる大学や語学学校も増えており、日本語学習者の数は世界トップクラスです。

日本企業との相性の良さ

ベトナム人はまじめで勤勉な性格の方が多く、また集団意識やチームワークを重んじる風潮があります。これは日本企業の文化や働き方との相性が良く、プロジェクト遂行でも高い協調性やコミュニケーション能力を発揮しやすいと評価されています。

日本国内での受け入れ基盤

さらに、実際にベトナム人を多く受け入れている企業やコミュニティが日本各地に存在するため、新しく来日するエンジニアもサポートを得やすい環境が整っています。就労ビザの取得や生活面のサポートを日系企業や在日コミュニティが積極的に行うことで、円滑な受け入れが可能となっているのです。

ベトナム人エンジニアの主なスキルセット・得意分野

Web開発(フロントエンド・バックエンド)

フロントエンド開発

  • HTML/CSS:ホームページやWebサービスの見た目(レイアウト・デザイン)を作る基本的な技術。ベトナムのIT教育では早い段階から学ぶため、多くのエンジニアがしっかり理解しています。
  • JavaScript:ボタンをクリックしたときの動きや、画面に表示されるアニメーションなどをコントロールする技術。JavaScriptを使いこなせるエンジニアが多いので、動きのあるWebサイトを作るのが得意です。

ポイント

  • ReactやVueなどのJavaScriptフレームワークも扱える人が増えています。これらを使うと、Webページの表示をスムーズにしたり、便利な機能を簡単に追加できたりします。

バックエンド開発

  • PHPやJavaなどのプログラミング言語:ログイン機能やデータベースとの連携など、サービスの根っこの部分を作る技術。ベトナムでは比較的大規模なシステム開発も行われているため、経験が豊富なエンジニアが多いです。
  • Python:最近はAIや自動化に強いPythonを使うエンジニアも増えています。

ポイント

  • インターネット上のサービスが正しく動くかどうかを支える、いわば「裏側(バックエンド)」を担当。大企業のシステムやWebサービスをオフショア(海外委託)で受けていることが多いため、高い技術力が期待できます。

モバイルアプリ開発

Androidアプリ開発

  • Java/Kotlinを使用して、スマートフォンのアプリを作ります。たとえば、ゲームアプリやSNSアプリなどが代表例です。
  • ベトナムの若いエンジニアは新しい技術を学ぶ意欲が高く、Androidアプリ開発の経験を積むうちに、最新フレームワーク(Flutterなど)にも挑戦しているケースが増えています。

iOSアプリ開発

  • SwiftObjective-Cなどの言語を使って、iPhoneやiPad向けのアプリを開発します。
  • 日本のユーザー向けアプリの制作に携わるベトナム人エンジニアも多く、リリース手順(App Storeへの提出など)を熟知しているのが強みです。

ポイント

  • スマホ普及が進むベトナム国内市場に向けた開発経験も豊富。その経験を活かして、日本のスマホユーザー向けアプリでも短期間で完成度の高いものを作りやすいと言われています。

AIやクラウドなど先端技術への取り組み

AI(人工知能)・機械学習

  • 画像認識音声認識レコメンド機能(ユーザーに合った情報を自動で出す仕組み)など、AI技術を使ったプロジェクトにも積極的に参加するエンジニアが増えています。
  • ベトナム政府や大学がAI分野を推進している背景もあり、若い世代が多く挑戦するため、国際的な技術コンテストで実績を出す人材も出てきています。

クラウドサービス

  • AWS(アマゾンのクラウド)Azure(マイクロソフトのクラウド)などを利用して、大量のデータを扱う仕組みを作ったり、安定したサーバ運用を行ったりすることが得意です。
  • 日本企業のオフショア案件では、クラウド環境を使ったシステム開発の需要も多いため、エンジニアは実践的なノウハウを身につけています。

ポイント

DevOps(デブオプス)という、開発と運用を素早く繰り返すやり方が注目されており、ベトナムのIT企業でも導入が進んでいます。これにより、サービスの品質アップやトラブルの早期解決が期待できます。

参考リンク:SHIFT ASIA – ソフトウェア品質保証のプロフェッショナル

ベトナム人エンジニアを採用するメリット

コスト削減効果

日本国内でエンジニアを採用する場合と比べ、ベトナム人エンジニアの給与水準は低めです。優秀な人材を比較的安価に確保できるため、予算を抑えながら高スキルを期待できます。

▼【ベトナム人エンジニアの平均月収比較表】

エンジニア職種ベトナム平均月収 (円)日本平均月収 (円)
Webエンジニア81,000〜162,000378,000〜540,000
モバイルアプリ開発94,500〜175,500405,000〜607,500
システムエンジニア94,500〜189,000472,500〜675,000

※あくまで目安。地域やスキルレベルで異なる
引用元: ICD「ベトナム人エンジニアのレベルを日本人の視点から徹底分析」

多様な開発実績と柔軟性

日本企業からのオフショア案件が増加しているベトナムでは、対応経験が豊富なエンジニアが多く存在します。開発工程や要望に柔軟に対応できる点も強みです。

コミュニケーション面での安心感

英語に加えて日本語を学ぶエンジニアが増えています。言語面のすり合わせがしやすいことは、プロジェクトの進行やトラブル防止にも大きく寄与します。

採用を成功させるためのポイント

内定スピードを意識する

優秀なエンジニアほど他社からのオファーが集中しやすいもの。良い人材を見つけたら、面接から内定までのスピード感を意識し、他社に先を越されないようにしましょう。

BrSE(ブリッジSE)の活用

現地と日本の橋渡し役となるBrSEを活用すれば、言語や文化の違いによるミスコミュニケーションが減少します。プロジェクト管理をスムーズに進める上で非常に効果的です。

日本語学習の支援

採用後の定着率や業務効率を高めるために、日本語学習をサポートする企業が増えています。社内研修や語学補助を設けることで、離職率の低下にもつながります。

ベトナムエンジニア採用Q&A

Q1. ベトナム人エンジニアの給与相場はどのくらいですか?

ベトナム人エンジニアの給与は、おおむね日本人の半分から3分の1程度とされています。都市部のWebエンジニアで月収600〜1,200米ドル(約9〜18万円)が目安です。ただし、英語や日本語が堪能な人、マネジメント経験がある人材は高い給与を要求する場合もあります。為替や地域、スキルに左右されるため、複数の情報源を参考にすることが大切です。最新技術を扱うプロジェクトでは報酬が上乗せされるケースもあり、企業規模によっても大きく変動する点に注意が必要です。大企業や先端技術を扱う企業では、給与幅が広がる場合もあります。

Q2. 日本語レベルはどの程度期待できますか?

ベトナムでは英語教育が盛んなうえ、日系企業の進出を背景に日本語を学ぶ人も増えています。日常会話や基本的な読み書きは問題なくこなせるエンジニアが多い一方、要件定義や詳細設計など専門的な場面では通訳やBrSEのサポートが効果的です。専門用語の正確な理解には追加の研修が必要となる場合があり、英語でやり取りするプロジェクトも多いため、事前に適切なコミュニケーション手段を検討しておくとスムーズです。N3レベルでも実務経験次第で流暢に話せる例があるため、実際の会話力を確認することが重要です。

Q3. ベトナム人エンジニアを採用する際に気をつける点はありますか?

ベトナム人エンジニアを採用する際は、まず就労ビザの手続きに注意が必要です。書類の準備や審査期間には時間がかかることがあるため、早めの対応が望ましいでしょう。次に、旧正月(テト)などの大型連休は日本の正月と時期や期間が異なり、1〜2週間の休暇を取る傾向があります。プロジェクト進行に影響する場合があるため、あらかじめスケジュールを調整しておく必要があります。さらに、家族や冠婚葬祭を重視する文化的背景を理解し、社内マニュアルや生活サポートを充実させることで、長く働いてもらいやすい環境を整えられます。 ​​

まとめ

ベトナム人エンジニアは、若い労働人口や国策によるIT教育、親日的な文化背景などを背景に、優秀な人材が数多く育っています。コストパフォーマンスも高く、オフショア開発においても高品質な成果を期待できるでしょう。
一方で、言語や文化の差によるミスコミュニケーション、就労ビザ取得の手続きといったリスクも伴います。採用前に十分なリサーチや社内体制づくりを行うことで、失敗を回避し、スムーズにプロジェクトを進められます。

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