海外の優秀なエンジニアを活用して開発コストを抑えたい、でも品質もスピードも妥協したくない…。そんな課題を解決してくれるのが、オフショア開発とDevOpsエンジニアの組み合わせです。本記事では、初心者でも分かるようにオフショア開発とDevOpsの基本を解説し、実際にプロジェクトを成功させるためのポイントをご紹介します。最後には、ベトナムのオフショア企業を無料で紹介してくれる「SKILL BRIDGE」への案内もあるので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもオフショア開発とは？
海外の開発リソースを活用する手法
オフショア開発とは、システムやアプリの開発を海外に委託する方法です。
人件費の安い国（ベトナムやインドなど）を活用しながら、技術力の高い人材を確保できるため、コスト削減と開発スピードの向上を両立しやすい点が魅力です。
参考リンク：
DevOps（デブオプス）エンジニアとは？
開発と運用をつなぐ重要な役割
「DevOps」は “Development（開発）” と “Operations（運用）” を組み合わせた言葉です。従来は、開発チームがプログラムを作り、運用チームがそれを管理する…という流れに壁があったため、リリースまでに時間がかかったり、ミスが起きやすかったりしていました。
DevOpsエンジニアは、この開発と運用の壁をなくし、よりスピーディーかつ安定的にシステムをリリースできるよう支援する人のことを指します。
DevOpsエンジニアが行う主な仕事
自動テストや自動デプロイ（配布）の仕組みづくり
たとえばプログラムのコードを修正した際に、自動でテストを実行して不具合がないかチェックしたり、エラーがなければそのまま本番環境へデプロイ（配布）する流れを構築します。
- 自動テストツールの例：Selenium（ウェブ画面の動作テスト）、JUnit（Javaプログラムのテスト）など
- 自動デプロイツールの例：Jenkins、GitLab CI/CD、CircleCIなど
サーバーやクラウド環境（AWSやAzureなど）の設定・管理
Webアプリやシステムが動く土台（サーバーやクラウド）の設定を行い、安定して利用できるよう管理します。AWSやAzure、GCP（Google Cloud Platform）などのクラウドサービスを活用することが多いです。
- クラウド環境の準備：サーバーを立ち上げ、OSや必要なソフトウェアをインストール
- スケーラビリティの確保：アクセスが増えた時に自動でサーバーを増やす設定を行う（オートスケーリング）
ソフトウェアの品質管理やセキュリティ対策
開発したソフトウェアが正常に動作し、外部からの攻撃に耐えられるようチェックします。
- 品質管理：コードレビューやテスト結果の確認、不具合発生時の原因調査
- セキュリティ強化：ファイアウォールや暗号化などを用いて、データ漏えいを防止
チームが早く開発・リリースできるようプロセスを最適化
開発チーム全体の作業の流れ（ワークフロー）を見直し、無駄を減らすことでリリースのスピードを上げます。
- 継続的インテグレーション／継続的デリバリー（CI/CD）：開発～テスト～デプロイを自動化して、こまめに変更を反映
- コミュニケーション促進：開発・運用担当者がスムーズにやりとりできる仕組みを整備
参考リンク：
なぜオフショア開発とDevOpsエンジニアを組み合わせるの？
開発スピードのアップとコスト削減が同時に狙える！
オフショア開発をする企業の多くは、「コストを抑えつつ、高品質で早い開発をしたい」という希望があります。しかし、海外とのやりとりでは、言葉や時差によるコミュニケーションロスが起きやすいのも事実です。
そこで役立つのがDevOpsエンジニアの存在です。DevOpsの考え方を導入することで、開発と運用のプロセスを自動化したり、効率化したりできます。結果として、海外とのやりとりにかかる時間や人的ミスを減らし、オフショアでの開発をスムーズに進めることが可能になるのです。
| 項目 | オフショア開発のメリット | DevOpsエンジニアがサポートできる点 |
|---|---|---|
| コスト | 日本より安い人件費で開発ができる | 自動化ツールを使い、不要な作業を減らすことでコスト減 |
| 開発スピード | タイムゾーンを活用し、24時間体制で開発が進む場合がある | テスト・デプロイを自動化し、リリースを高速化 |
| 品質向上 | 第三者視点のテストなどで、バグを早期に発見しやすい | 運用面も視野に入れた開発方法で、安定した品質を保つ |
| グローバル市場への対応 | 海外エンジニアの多様なスキル・知識を取り込むことができる | グローバル標準のDevOpsツールを採用しやすい |
引用元：
エンジニアとオフショア開発がもたらす「高スピード × 高品質」
開発と運用の壁をなくすための3つのポイント
時差を活かした24時間体制の開発サイクル
オフショア先のエンジニアが昼間に開発を進め、日本側のチームは自国の昼間にテストやレビューを行うことで、実質24時間稼働のサイクルを生み出せます。DevOpsエンジニアが自動テストやビルドパイプラインを整えることで、ソースコードの更新があった際には夜間でも自動でテストを実行しておき、翌朝には結果を確認して修正に取りかかることが可能です。
ブリッジエンジニア × DevOpsエンジニアの連携
オフショア先と日本側のコミュニケーションをスムーズにするために、ブリッジエンジニアが言語や文化のハードルを取り除きます。一方、DevOpsエンジニアは開発と運用のプロセスを可視化・自動化し、全体のスピードと品質を高めます。この2つの役割が連携することで、要件定義からリリースまでの流れを素早く回し、エラーやトラブルを最小限に抑えることが可能です。
継続的インテグレーション（CI）と継続的デリバリー（CD）の導入
CI/CDの導入により、コード修正や新機能追加が行われるたびにテスト・ビルド・デプロイを自動化する仕組みを構築できます。オフショア先の開発チームがアップロードした最新のコードを、すぐに日本側でテストして結果を共有できるため、時差や物理的距離を感じさせないスムーズなワークフローが実現します。結果として、バグの早期発見とリリースの高速化を両立できるのです。
Q＆A：初心者でも安心！オフショア開発 × DevOpsエンジニア
Q1. オフショア開発は英語ができないと厳しい？
英語ができるに越したことはありませんが、日本語対応が可能なエンジニアや通訳がいるオフショア企業も増えています。ブリッジエンジニアがサポートしてくれるケースもあるので、言語の壁だけを理由にあきらめる必要はありません。
Q2. DevOpsエンジニアって何から学べばいい？
まずはプログラミングの基礎とLinuxなどのサーバー知識を身につけると良いでしょう。そこから、CI/CD（継続的インテグレーション/継続的デリバリー）ツールの使い方や、クラウド（AWSやAzureなど）の設定を覚えていくと、DevOpsエンジニアとしてのスキルが磨かれます。
Q3. オフショア開発とDevOps、導入の順番はあるの？
明確な順番はありませんが、オフショア開発を始める前後にDevOpsの体制を整えておくと効率的です。開発と運用の手法が固まっていると、海外チームとの連携もしやすくなります。
まとめ
オフショア開発は、海外の優秀なエンジニア資源を活用できるうえ、コスト削減や24時間体制での開発が期待できる魅力的な手段です。
さらに、DevOpsエンジニアの力を借りることで、開発から運用までを効率よく連携させ、スピーディーかつ品質の高いリリースを実現しやすくなります。初心者でもしっかりポイントを押さえて、ブリッジエンジニアとの連携や自動テストツールの導入を検討すれば、オフショア開発の成功確率をグッと高められるでしょう。
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