近年、ゲームやエンターテインメント、教育・研修の分野まで幅広く利用されているAR（拡張現実）とVR（仮想現実）。この技術を活用したアプリやシステムを作るために必要なAR/VRエンジニアを、海外（特にベトナムなど）に委託する「オフショア開発」が注目を集めています。
しかし、オフショア開発という言葉を初めて聞く方にとっては、「どうやって進めるの？」「コストはどのくらいかかるの？」と疑問が多いはず。本記事では初心者向けに、オフショア開発とは何か、AR/VRエンジニアを確保する方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。最後には、ベトナムのオフショア企業を紹介するSKILL BRIDGEについてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
そもそもAR/VRとは？
AR（拡張現実）とは
AR（Augmented Reality：拡張現実）は、現実世界の映像にデジタル情報を重ね合わせる技術です。たとえば、スマホのカメラ映像にテキストやキャラクターなどのデジタル情報を表示することで、現実空間を拡張して見せます。
身近な例： スマホゲーム「Pokemon GO」では、カメラで映した現実世界の風景の中にポケモンが出現する演出がARの一種です。
VR（仮想現実）とは
VR（Virtual Reality：仮想現実）は、専用のゴーグルやヘッドセットを装着し、ユーザーが完全に仮想空間に没入できる技術です。視覚や聴覚をデジタルで再現することで、あたかも異なる世界に入ったような体験を楽しめます。
身近な例： VR対応のゲームでは、ヘッドセットを装着して360度を見回すと、全方位がゲーム内の世界になるという臨場感を味わえます。
購入前に試してみたい方はVRゴーグルのレンタルのレンタルがおすすめです。
オフショア開発とは？初心者向けに解説
海外の企業に開発業務を委託する仕組み
オフショア開発とは、ソフトウェアやアプリなどの開発を海外企業や海外拠点に委託する形態のことです。人件費が比較的安い国（ベトナム・中国・インドなど）に依頼することで、開発コストを削減しながら優秀なエンジニアを確保できるメリットがあります。
なぜAR/VRエンジニアのオフショア開発が注目されている？
AR/VRの分野は、世界的に需要が急増しているため、国内ではエンジニアが不足しがちです。その解決策として、IT教育が盛んな国のエンジニアを活用するオフショア開発が脚光を浴びています。特に、ベトナムは政府主導でIT教育を推進しており、若い優秀なエンジニアが多いと評判です。
AR/VRエンジニアをオフショアで確保するメリット
AR/VR市場が急速に拡大する中で、多くの企業がエンジニアの確保に苦戦しています。特に日本国内では、AR/VRの専門技術を持つエンジニアが不足しており、開発コストも高騰しています。そこで注目されているのが、オフショア開発を活用し、海外の優秀なエンジニアと協力する方法です。
オフショア開発を利用することで、コスト削減だけでなく、スキルの多様性、開発スピードの向上、人材不足の解消といった多くのメリットを享受できます。以下では、オフショア開発によるAR/VRエンジニア確保の具体的なメリットについて解説します。
| メリット | 具体的な内容 |
|---|---|
| コスト削減 | 人件費の安い国に開発委託するため、同等スキルのエンジニアを国内よりも低コストで確保できる |
| スキルの多様性 | 最新のAR/VR技術に精通したエンジニアが多数在籍。3Dモデリングやゲームエンジン（Unity, Unreal Engineなど）の専門家も見つけやすい |
| 24時間開発体制 | 海外と時差がある場合、昼夜問わずプロジェクトが進行し、開発スピードを高められる |
| 人材不足の解消 | 国内で不足しているAR/VRの専門人材を海外で補うことにより、リソース不足によるプロジェクト停止リスクを回避 |
| グローバルな視点 | 海外チームのアイデアや経験を取り入れ、ユーザー体験の幅を広げられる |
オフショアで実現するAR/VR開発の成功事例まとめ
製造業向け「VR研修システム」開発の成功事例
自動車部品メーカーが新入社員や海外工場のスタッフに対して安全かつ効率的な研修を提供する手段として、オフショア開発によるVR研修システムを導入した事例です。従来の実機研修は事故リスクや高コストが懸念されていましたが、仮想空間を活用することでこれらを大幅に低減しています。
コストと期間を大幅に削減
国内の企業に依頼した場合と比較して、30〜40％ほどのコスト削減を実現し、開発期間も短縮できました。ベトナムのオフショア企業にはVRや3Dモデリングに長けたエンジニアが在籍していたため、スムーズにプロジェクトを進行できます。
要件定義とブリッジエンジニアの存在が鍵
どのマシンをどこまで3Dモデル化し、どのようなシナリオを研修に組み込むのかといった詳細な要件定義を最初に綿密に行い、認識のズレを極力防ぎました。さらに、日本語と英語（あるいはベトナム語）を繋ぐブリッジエンジニアが定期的に進捗を報告することで、コミュニケーションロスを最小限に抑えています。
研修効果と安全性の向上
最終的には、研修時間を従来の半分以下に短縮し、事故リスクを限りなくゼロに近づけることに成功しました。実機を使用しなくてもリアルな操作感覚を再現できるため、新入社員や海外拠点のスタッフにとっても実践的な学習環境が整っています。
小売業向け「ARプロモーションアプリ」開発の成功事例
アパレル小売チェーンがコロナ禍による来店客数の減少を打破するため、店舗体験を向上させるARプロモーションアプリを開発した事例です。自社内にARのノウハウがなかったため、ベトナムのオフショア企業と提携して短期間でリリースを目指しました。
AR技術で店内をエンタメ空間に
スマホアプリを立ち上げ、店内ポスターや商品にカメラをかざすと、3Dキャラクターや割引クーポンが表示される仕掛けを導入。ARKit/ARCoreなどの軽量かつ拡張性の高いライブラリを選定し、既存の店舗アプリとの統合もスムーズに進められました。
コストは国内見積もりの60〜70％程度に
国内企業だと3〜4か月かかる開発期間を、時差を利用した24時間体制によって2か月ほどに短縮し、コストは国内の6〜7割に圧縮しています。UI/UXデザインの面では、ベトナム側に在籍するデザイナーが日本ユーザーの嗜好をリサーチし、フォントや色彩を綿密に調整しました。
来店客数増加と客単価アップ
導入後、月間来店客数が15％増に転じ、ARクーポンの利用によって客単価まで向上しています。キャンペーン用キャラクターが話題を呼び、SNSでの拡散効果も大きかったため、短期的な売上改善と長期的なブランド認知の両面で成果を上げました。
スタートアップによる「VRゲーム開発」共同プロジェクトの事例
ゲーム系スタートアップが海外進出を視野に入れながら、VRゲームを新規リリースした際にオフショア開発を活用した事例です。国内ではVRゲーム専門のエンジニアが不足しており、資金や人材面で制限のあるスタートアップにはオフショアが現実的な選択肢でした。
UnityやUnreal Engineのスペシャリストを確保
ベトナムの大手IT企業（ゲーム開発部門）と連携することで、UnityやUnreal Engineの経験者を一気に確保し、ゲームのプロトタイプも短期間で完成させました。リリースに向けたブラッシュアップではアジャイル開発を採用し、スプリントごとに進捗を確認しながら機能を追加し、細かい改善を繰り返しています。
開発期間の短縮と海外展開のしやすさ
国内スタジオだけで進める場合より約3か月早いリリースが実現し、コストも25〜30％ダウンを達成しました。また、英語マニュアルや多言語対応を早期に実装できたため、欧米など海外のゲーマー層をスムーズに取り込む体制を整えられています。
オフショア開発でAR/VRエンジニアを確保する際のポイント
1. 要件定義を徹底する
AR/VRは3Dモデリングやリアルタイムレンダリングといった要素が複雑に絡み合います。どのハードウェアに対応するのか、どのライブラリやゲームエンジンを選ぶのか、細部まで仕様を明確化し、初期段階で設計を固めておくことが欠かせません。
2. コミュニケーションギャップを最小化する
言語と時差の違いによるコミュニケーションロスが生じないよう、定例ミーティングやタスク管理ツールを活用し、こまめに情報共有を行いましょう。特にブリッジエンジニアがいると、仕様の説明や要望の伝達が円滑になります。
3. 中間レビューとテストで品質を担保する
開発プロセスの各段階で小まめに中間レビューを行い、テストフェーズも十分に設けましょう。AR/VRは動作確認が従来のアプリより複雑なので、早い段階でプロトタイプを用意し、UI/UXの検証を繰り返すのがおすすめです。
AR/VRエンジニアに求められるスキルとは？オフショアで確保する際のポイント
AR/VRエンジニアは、通常のアプリ開発者とは異なり、3Dモデリングやインタラクティブ技術、リアルタイムレンダリングといった特殊なスキルを必要とします。オフショア開発を活用する際には、以下のようなスキルを持つエンジニアを選定することが重要です。
3Dモデリング & アニメーション
AR/VRアプリでは、リアルなオブジェクトやキャラクターを画面上に再現する必要があります。そのため、Blender, Maya, 3ds Maxなどの3Dモデリングツールを扱えるエンジニアが求められます。また、リアルな動きを実現するためのアニメーション技術も欠かせません。
ゲームエンジンの知識
多くのAR/VRアプリは、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンをベースに開発されます。特に、オフショア開発ではUnityエンジニアの需要が高く、オブジェクトの物理演算やインタラクティブな要素の実装に精通している人材が求められます。
マルチプラットフォーム対応
AR/VRは、スマートフォン、タブレット、PC、さらにはOculus QuestやHoloLensのような専用デバイスにも対応する必要があります。そのため、異なるプラットフォーム向けの開発経験を持つエンジニアがプロジェクト成功のカギを握ります。
AI・コンピュータビジョンの知識
近年のAR/VRアプリでは、AI技術を活用した画像認識やジェスチャー操作などの機能が増えています。特に、OpenCVやTensorFlowを活用したARフィルターや、ユーザーの動きをリアルタイムで解析する技術は、オフショア先でも高度なスキルが求められる分野です。
UI/UXデザインの知識
AR/VRのユーザー体験は、従来の2D画面とは異なり、360度の視点や空間インタラクションが重要になります。そのため、VR空間のナビゲーション設計やARオブジェクトの自然な配置といった、新しいUI/UXデザインの考え方を理解しているエンジニアが不可欠です。
AR/VRオフショア開発の進め方と注意点
要件定義は細かく行う
AR/VR開発は3Dモデルやリアルタイム描画など、通常のアプリ開発よりも追加要素が多くなります。オフショア先に正確に要望を伝えるためにも、仕様書や画面イメージを細かく作り込みましょう。
進捗管理ツールを使ってこまめにチェック
海外のチームとは時差や言語の違いがあるため、進捗確認のやりとりが滞ると大きな手戻りを招くリスクが高まります。プロジェクト管理ツール（Jira, Backlogなど）を活用し、タスクとスケジュールを可視化しましょう。
ブリッジSE（ブリッジエンジニア）の活用
コミュニケーションを円滑化するために、ブリッジSEと呼ばれる役割のエンジニアを配置するのも効果的です。言語の壁を取り除くだけでなく、仕様の翻訳や進捗管理にも協力してもらうことで、ミスコミュニケーションを防げます。
Q＆A：AR/VRエンジニアのオフショア開発に関する疑問
Q1. オフショア先のエンジニアと日本語で会話できますか？
オフショア先によって状況は異なりますが、英語がメインになるケースが多いです。日本語ができるエンジニアや通訳を配置している企業も増えていますが、英語コミュニケーションが基本と考えるとスムーズに進められます。
Q2. AR/VRエンジニアの報酬はどのくらいですか？
国やスキルによって異なりますが、国内よりも2～3割ほど安くなることが多いです。高い専門スキルを持つ人材になるとコストは上がる場合がありますが、それでも日本で確保するよりは割安なケースが一般的です。
Q3. オフショア開発で品質管理が難しいのでは？
進捗管理ツールや定期ミーティング、ブリッジSEの活用など、プロジェクト管理の体制を整えることで品質を担保できます。納品物のテストやレビューを日本側で行うなど、ダブルチェック体制を持つと安心です。
まとめ
AR/VR技術はゲームや教育、医療、建設などさまざまな分野で活用が進んでおり、今後ますます需要が高まることが予想されます。一方で、国内ではAR/VRエンジニアが不足しており、人件費も高騰しています。こうした背景から、オフショア開発でAR/VRエンジニアを確保する動きが活発化しているのです。
初心者の方がオフショア開発に取り組む際は、要件定義やコミュニケーションの方法を明確にし、進捗管理をしっかり行うことでスムーズにプロジェクトを進められます。コスト削減やリソース確保など、さまざまなメリットを得られるオフショア開発を、ぜひ検討してみてください。
失敗せず優秀なオフショア企業&エンジニアを見つけるには？
失敗したくない人だけみてください。
正直、オフショア開発は難しいです。
ただ成功するか失敗するかは一緒にやるパートナー次第です。
我々は多くのプロジェクトを成功させてきたオフショアチームがいます。
そのノウハウややり方を熟知しています。
もし、あなたがオフショア開発で検討しているのであればぜひ一度ご相談ください。
必ず、役に立つような情報を共有できます。
海外のエンジニア情報が簡単に見れる！
→サイトはこちら
SkillBridgeは海外エンジニアと人材不足の企業をマッチングさせるプラットフォームです。
メリットは以下の通りです。
①海外のエンジニアの単価が一目でわかる。
②経験年数が明白に記載されているため探している人材かわかる
③オフショア開発のプロによるサポート体制が充実している
今なら難しい海外エンジニアの活用をサポートするコンサルティングを無料で致します。
ぜひ一度エンジニア一覧を確認をしてお問い合わせください。
多くのメディアの掲載実績があり
我々は多くのメディア掲載実績があります。
多くのプロジェクトを成功させ、現在に至ります。
ベトナムの実力あるオフショア企業を厳選し、ご要望に合った最適なITパートナーをご紹介します。
さらに50案件以上やってきた実績のあるメンバーがサポートを行います。
オフショア開発で迷ったらまずは問い合わせてください。
今なら無料コンサルを実施中です。
ぜひお気軽に相談してください！！
