アプリエンジニアなら海外エンジニアを!オフショア開発の“やさしい”ガイド

公開: 2025年03月19日

スマホアプリ市場は年々拡大を続けています。皆さんも一度は「新しいアプリを作って大成功したい!」と思ったことがあるかもしれません。しかし実際には、アプリ開発はそう簡単ではありません。特に日本では、開発に必要なエンジニアが不足しており、優秀な人材を確保することが難しくなっています。
そんなときに注目を集めている方法が、海外のエンジニアリソースを活用する「オフショア開発」です。「日本以外で開発を頼むって、本当に大丈夫なの?」「言葉は通じるの?」など、不安や疑問を抱える方も多いはず。

そこで本記事では、初心者の方にも分かりやすいように、オフショア開発のメリットやリスク、そしてアプリエンジニアにとっての大きな可能性について解説していきます。最後には、ベトナムのオフショア企業を紹介するサービス「SKILL BRIDGE」の情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもオフショア開発って何?

オフショア開発とは、簡単にいうと「日本国内ではなく、海外の企業やエンジニアに開発を依頼する」ことです。開発拠点を海外に置くことで、日本とは異なる人件費や労働力を活用できるため、コストを抑えたり、人材不足を解消したりできるのが大きな特徴です。

  • オンショア開発:自国内(日本国内)で開発を行う
  • ニアショア開発:国内の地方や、近隣の外国(時差や移動時間の少ない国)で開発を行う
  • オフショア開発:日本から離れた外国(ベトナムやインド、中国など)で開発を行う

ポイントは、オフショア先の国や地域によって得意とする分野や人材の豊富さが異なるということ。たとえば、ベトナムでは若いプログラマーが増えており、スマホアプリやAIといった最新領域にも強いところがあります。

アプリエンジニアにとってのオフショア開発の魅力

コストを抑えられる

国内でエンジニアを雇用すると、1か月あたりの人件費が高額になることもしばしば。オフショア先では、日本よりも人件費が低い場合が多いため、全体的な開発コストを削減しやすいです。

人材不足を解消できる

日本では、アプリエンジニアを含むIT人材が不足しています。IPA(情報処理推進機構)の予測によると、2025年には約45万人、2030年には約79万人ものIT人材が不足するというデータも。オフショア開発を利用すれば、海外の豊富なエンジニアと連携し、人材不足の悩みを解消できます。

新しい技術や知見を学べる

海外のエンジニアチームと一緒に作業をすることで、最新のプログラミング言語や開発手法に触れる機会が増えます。React Native、Flutter、Kotlinなどを積極的に使っているチームも多く、日本にいながら世界基準の技術を学べるのは大きな魅力です。

多国籍チームによるアイデアの化学反応

アプリをヒットさせるには、ユーザーの興味を引くアイデア優れたUI/UXが欠かせません。国内の視点だけでは思いつかないデザインや機能も、国の違うメンバーとやり取りするなかで生まれる可能性があります。多様な文化や考え方を取り入れることで、アプリの完成度をグッと高められるでしょう。

オフショア開発が広がっている国・地域

ベトナム

若い労働人口が多く、IT教育にも力を入れている国の一つ。日本語が話せるエンジニアも増えてきており、日本市場向けアプリ開発を得意とする企業も多いのが特徴です。コスト面でも1人月30万~40万円程度に抑えられることが多く、オフショア先として注目度が高まっています。

インド

「IT大国」と呼ばれるほどプログラマーが多く、AIやビッグデータなどの高度な分野に強い人材も豊富です。英語が通じやすいこともあり、アメリカやヨーロッパ企業もインドをオフショア先として利用しています。ただし、日本語対応は少なめの傾向です。

中国

大規模な人口を背景に、ITエンジニアの数も多い国です。歴史的にオフショア開発の実績が豊富で、組込みシステムやECサイトなど多岐にわたるジャンルを得意としています。しかし近年は人件費も上昇傾向にあり、ベトナムやインドに比べるとコスト面で差が小さくなってきています。

フィリピン

英語を公用語としているため、コミュニケーション面でのハードルが低いのが強み。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)やカスタマーサポートのイメージが強いかもしれませんが、近年はアプリ開発でも注目を浴びつつあります。

モダン言語にも対応できる優秀なエンジニア

オフショア開発を選ぶ際、モダン言語や最新のフレームワークに対応できるエンジニアを見つけることが重要です。近年、アプリ開発の世界では、クロスプラットフォーム技術の利用が急速に広がっています。これにより、iOSとAndroid両方で動作するアプリを一度の開発で作成できるようになり、開発効率やメンテナンスの負担を大きく減らせることができます。

Flutter(フラッター)

Flutterは、Googleが開発したクロスプラットフォームのフレームワークで、iOSとAndroidアプリを一つのコードベースで開発できるのが特徴です。このフレームワークは、Dartというプログラミング言語を使用しており、ネイティブアプリケーションに近いパフォーマンスを実現します。Flutterの主な特徴は以下の通りです。

特徴

クロスプラットフォーム開発
Flutterを使えば、iOSとAndroidの両方に対応したアプリを1つのコードベースで開発できます。これにより、開発にかかる時間とコストを大幅に削減できます。

ネイティブパフォーマンス
FlutterはC++で書かれたエンジンを使用しており、ネイティブアプリケーションに非常に近いパフォーマンスを発揮します。これにより、アニメーションやユーザーインターフェース(UI)の動作が滑らかで、優れたユーザー体験(UX)を提供できます。

豊富なウィジェット
Flutterには、マテリアルデザイン(Googleのデザインガイドライン)やCupertino(iOSのデザインガイドライン)に準拠したウィジェットが用意されており、iOSとAndroid両方のデザインに合わせた開発が簡単に行えます。これにより、アプリのデザインが一貫性を持ち、各プラットフォームでのユーザー体験を最適化できます。

Hot Reload
FlutterのHot Reload機能により、コードを変更した際に即座にアプリに反映させることができ、開発者はリアルタイムでアプリをテストしながら効率的に開発を進めることができます。これにより、開発速度が大幅に向上します。

単一コードベースでの効率的開発
iOSとAndroidの両方に対応するコードを一つに統一できるため、保守やバグ修正が簡単で、複数のプラットフォームに対して異なるコードを管理する手間を省けます。

適している用途

Flutterは、高いパフォーマンスと美しいUIを求められるアプリに適しています。たとえば、ゲームアプリグラフィック重視のアプリデザインに凝ったアプリなど、ユーザーインターフェースにこだわりがある場合に最適です。

React Native(リアクトネイティブ)

React Nativeは、Facebookが開発したクロスプラットフォーム開発フレームワークで、JavaScriptを使ってiOSとAndroidアプリの開発を行うことができます。コンポーネントベースで開発が進められるため、アプリの開発やメンテナンスが非常にスムーズで、特にWeb開発にReactを使っているチームにとっては学習コストが低くて済むのが魅力です。

特徴

JavaScriptでの開発
React Nativeは、JavaScriptを使ってアプリを開発できるため、Web開発にReactを使っている開発者には非常に学習コストが低く、既存のWeb開発スキルを活かしてアプリ開発を始めることができます。

コンポーネントベースの開発
React Nativeは、Reactのコンポーネントベースの設計思想を採用しており、UIをコンポーネント単位で管理します。このため、UIの作成やメンテナンスがしやすく、アプリの拡張や修正が効率的に行えます。

ネイティブコードへのアクセス
React Nativeは、JavaScriptとネイティブコードの両方を使ってアプリを開発できるため、必要に応じて特定の機能に対してネイティブコード(Swift、Java、Objective-C)を直接書くことができます。これにより、ネイティブアプリに近い性能を実現できます。

ホットリロードとファストリフレッシュ
React Nativeには、ホットリロードファストリフレッシュ機能があり、開発中にコードを変更した場合でも即座にアプリに反映されます。これにより、開発者はコードを頻繁に試しながら開発を進めることができます。

大規模なエコシステム
React Nativeは、Facebookが開発したこともあり、非常に活発なコミュニティとエコシステムを持っています。これにより、豊富なライブラリやサードパーティのパッケージを活用することができ、開発の効率をさらに向上させることができます。

適している用途

React Nativeは、すでにReactを使用しているチームにとって非常に優れた選択肢です。また、比較的シンプルなユーザーインターフェースを持つアプリや、データ重視のアプリに適しています。たとえば、SNSアプリチャットアプリニュースアプリなどが得意な分野です。

FlutterとReact Nativeの比較

項目FlutterReact Native
プログラミング言語DartJavaScript
パフォーマンス高いパフォーマンス、ネイティブに近い動作ネイティブに近いが、純粋なネイティブアプリに劣ることもある
UIのカスタマイズ性優れたカスタマイズ性、豊富なウィジェットReactのコンポーネントで効率的に開発が可能
学習コストDartは新しい言語であるため学習コストが高い可能性ありWeb開発でJavaScriptを使っている場合、学習コストは低い
エコシステム比較的新しいが急速に成長中大規模で活発なコミュニティ、豊富なライブラリ
ネイティブコードの利用Dartを使って直接書くことは難しいが、エンジンでカバーネイティブコードと連携しやすい
主な用途高性能なアプリや美しいUIを求める場合シンプルでスムーズな開発を求める場合

どちらを選ぶべきか?

Flutterを選ぶべき場合

  • パフォーマンス重視: ネイティブに近い動作を求める場合
  • デザイン重視: 美しいUIや高度なカスタマイズが必要な場合
  • 一貫性が必要: iOSとAndroidで同じコードベースを使って開発したい場合
  • 新しい技術に挑戦したい: Dartを学んで新しい技術を採用したい場合

React Nativeを選ぶべき場合

  • JavaScriptを使い慣れている: 既にReactやJavaScriptを使ってWeb開発を行っている場合
  • 速い開発を求める: 開発スピードや保守性を重視する場合
  • ネイティブコードとの連携が必要: 複雑なネイティブ機能が必要な場合
  • 活発なコミュニティ: 豊富なライブラリやプラグインを活用したい場合

ベトナムのエンジニアによる対応

ベトナムのオフショア開発企業では、FlutterReact Nativeといったモダンな開発手法にも対応できるエンジニアが豊富にいます。これらの技術を使うことで、コスト削減と開発スピードの向上を同時に実現できます。さらに、これらの技術はユーザーインターフェースの最適化アプリのパフォーマンス向上にも大きく貢献します。

特に、ベトナムのエンジニアは新しい技術に対する学習意欲が高く、常に最新のトレンドに対応するため、世界基準の技術を持つエンジニアが多いのが特徴です。これにより、モダン言語を使ったアプリ開発の品質が向上し、より効率的で高品質なアプリを提供できます。

具体的なコスト比較表

実際に各国へオフショア開発を依頼するときの平均的な月額コスト(1人月)を、ざっくりと表にまとめると以下のようになります。

国・地域平均月単価(円)主な特徴
ベトナム30万~40万円若い世代が多く日本語対応も増加中。アプリ・Web開発に強い。
中国40万~50万円大規模プロジェクトに対応可。ただし近年コストが上昇傾向。
インド50万~60万円AIやビッグデータなど高度な分野に強み。英語対応が主流。
フィリピン35万~45万円英語が通じやすい。BPOのイメージが強いがアプリ開発も急伸中。
日本(オンショア)80万~100万円以上言語や文化の壁はないが高コスト。人材不足が深刻。

この表はあくまで目安です。企業やプロジェクト内容によって変動します。

オフショア開発の失敗を防ぐには?

ブリッジSEを確保する

ブリッジSEとは、日本語と現地語・英語の両方を理解し、開発の知識があるスペシャリストのことです。コミュニケーションの橋渡し役として、開発の要件や仕様を正確に伝えます。言語の違いや文化の違いによる誤解を最小限に抑えられるので、オフショア開発で大きな鍵を握る存在といえるでしょう。

仕様書をしっかり作成する

「こんなアプリを作りたい」と口頭で伝えるだけでは、海外チームは細かい部分まで理解できません。画面のイメージ図やフロー図、データベース設計などをドキュメント化しておきましょう。加えて、英語や現地語に翻訳しておくとさらに安心です。

小さい範囲から試す(PoC/プロトタイプ)

いきなり大規模なプロジェクトを丸ごとオフショアに出すと、トラブルが起きたときのリスクが大きいです。まずは小さい機能やMVP(Minimum Viable Product)を海外チームに作ってもらい、コミュニケーションや成果物の品質を確認してから本格導入するのがおすすめです。

アプリエンジニア目線でのメリットまとめ

アプリエンジニアとしてオフショア開発を利用すると、以下のようなメリットを得やすいです。

新しいスキルの習得

海外では、日本でまだ普及していないフレームワーク(Flutter、React Nativeなど)を積極的に取り入れているチームが少なくありません。オフショア先のエンジニアと連携することで、最新のライブラリや手法を学び、自分の開発スキルを大きく伸ばせます。

コードレビューの幅が広がる

国内だけでコードレビューを行うと視点が偏ることもありますが、多国籍なエンジニアと共同作業をすることで、「海外ではこう書く」「ここは保守性を考えて改善できる」といった新鮮なフィードバックを得られます。コードの品質や可読性を高めるうえでも大きなメリットとなるでしょう。

世界水準のUI/UXに触れられる

日本ユーザー向けのデザイン感覚だけにとどまらず、海外の文化や市場ニーズを踏まえたUI/UXを取り入れる機会が増えます。国際的に通用するアプリを作るうえで、海外チームの知見は非常に貴重です。

サーバーサイドやインフラの知識拡大


オフショア企業の多くは、フロントエンド(アプリ)だけでなくバックエンドやインフラ構築を含めてトータルで開発を行うケースが多いです。アプリエンジニアもプロジェクト全体を把握しやすく、サーバーレスやクラウド運用などの知識を吸収しやすい環境が整います。

ビジネス視点やコミュニケーション力の向上

海外チームと連携するには、時差管理やオンラインミーティング、仕様書の多言語化など、さまざまな工夫が必要です。この過程で、プロジェクトマネジメントや英語などのコミュニケーション能力も磨かれ、エンジニアとしてだけでなくビジネスパーソンとしての視野も広がるでしょう。

Q&A

Q1. コミュニケーションは英語がメイン?

ベトナムをはじめ、最近は日本語を学んでいるエンジニアが多い企業もあります。英語でやり取りできるなら尚よしですが、日本語のみでもブリッジSEがサポートしてくれる場合があるため、一概に英語必須というわけではありません。

Q2. 品質は本当に大丈夫?

品質管理は仕様書やテスト工程の設定が鍵を握ります。日本側で要件定義をしっかり行い、こまめにレビューやテストを挟めば、高い品質を担保することも可能です。

Q3. 発注後に追加の機能が出てきたらどうする?

最初から機能追加が見込まれる場合は、ラボ型など柔軟な契約形態をとるとスムーズ。追加費用についても、事前に見積もりや契約内容で確認しておきましょう。

Q4. どれくらいコストが安くなる?

一般的には国内の2~3割程度のコスト削減が見込めるケースが多いです。ただし、プロジェクト管理やブリッジSEの配置など、別途コストも考慮してトータルで判断する必要があります。

Q5. 完全に海外に任せきりでもいいの?

オフショア開発は海外に委託することが目的ですが、完全に任せきりにすると日本側の意図が伝わらず、仕様がズレるリスクが高まります。定期的に打ち合わせや進捗管理を行い、コミュニケーションを密にすることが成功の秘訣です。

まとめ:初心者こそ、アプリエンジニアはオフショア開発にチャンスあり

ここまでオフショア開発について、初心者の方にも分かりやすくポイントを整理してきました。

  • アプリエンジニアの不足や国内の人件費の高さは、オフショア開発でカバー可能。
  • 海外チームとの連携で、最新技術や多国籍なアイデアを取り入れられる。
  • ブリッジSEの確保や仕様書作成など、コミュニケーションの工夫が大切。
  • ベトナムなどの国では、日本語対応や高いコストパフォーマンスが期待できる。

アプリエンジニアとして腕を磨きたい方や、開発スピードを高めたい方、コストを抑えながらクオリティを維持したい方にとって、オフショア開発は大きな可能性を秘めた選択肢です。最初は小さな機能からでも構いませんので、少しずつ試してみるのも良いでしょう。


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